「見てて不快」町田の“PKボール水かけ”が大炎上…「サポーターも藤尾も勘違い甚だしい」総スカン
もう何をやっても批判されるということか。堅守速攻で勝ち点を重ね首位に立つと「つまらないサッカー」と見下される。他チームには真似できないロングスローを多用すると、高校サッカーの「青森山田か」と揶揄される。初優勝のために先手先手で補強を進めれば「金満すぎ」と貶される――。町田ゼルビアは現在、J1でそのような立ち位置にあるようだ。
今度はボールへの“水かけ”問題である。
8月17日のジュビロ磐田戦。3点リードの後半、パリ五輪でも活躍したFW藤尾翔太が自ら得たPKの際、ボールをセットする前に手で持ちながら給水ボトルの水をたっぷりとかけた。だが高崎主審はわざわざ濡らしたボールの使用を認めず、新しいボールとの交換を求めた。藤尾ら町田の選手は抗議したが、認められず。それでも藤尾はゴール右隅に突き刺した。
実は、藤尾がPKを獲得してボールに水をかけたのは、このときが初めてではない。最初は5月19日の東京V戦。この時は、相手選手からの抗議や主審からボールを変えられることもなく、ゴールを決めた。
6月30日のガンバ大阪戦では、ガンバの選手が藤尾の行動を警戒したのか、藤尾が持っているボールをはたき、水かけは起こらなかった。
そして今回の騒動。X上ではこれまでの“ヒール町田”のイメージと結びつけて、藤尾のみならずチームやサポーターを批判する投稿が多かった。
《イメージダウンのみで、見てて不快なのよ。なぜ姑息なことをするのか。これしている間は代表は無理やな・・・》
《小細工なしでは勝負できないのだろう》
《藤尾って良い選手だと思うのにボールに水かけるのアンジェントルマン過ぎ。全く不要な所作で選手としての価値を落として欲しくない。 水掛けに大歓声だったらしいけどサポーターも藤尾も勘違い甚だしい》
一方、「ボールへの水かけは反則」といった明確なルールがないことも事実だ。
「ジュビロ戦で主審にボールを変えられたとき、主審から『ルール上反則ではないが』と前置きされたと藤尾は明かしていて、実際、ボールに水を掛けてはいけないという規定はないため、反則行為には当たりません。
ただ、サッカーの場合、試合前に大量に水をまき、ボールを滑りやすくしています。そのうえ、ボールにも水をかければさらに滑りやすくなり、GKはボールを止めにくくなってしまう。だからスポーツマンシップに反するとみられ、反則は取られないものの、警告や“非紳士的行為”で一発退場の対象だとみる審判もいるかもしれません。
かつて、ある選手がボールの空気(の入り)が甘いと感じたらしく、プレー中にいきなりボールを指で押して確認したんです。実際空気は甘く、指で押したらかなりへこんだ。選手はよかれと思ってやったのだろうし、『ほらね』といった感じで主審にアピールしましたが、主審はイエローカードを提示しました。ジェスチャーでアピールすればよかったのにボールに触れてしまったため、主審は故意のハンドと判断したわけです。
こうした事例があるように、主審はボールに関して敏感ですから、選手は主審に確認したうえで行動するべきです。そもそも給水ボトルは、水を飲むために置いているわけですから」(サッカーライター)
今回の件は、そこまで深刻な問題ではない。だが、そこに「町田ゼルビア」というキーワードが加わると、人々の反応は大きくなるようだ。
08/24 04:40
Smart FLASH