シュチェスニーのバルサ加入が正式決定! 今夏現役引退も、テア・シュテーゲン負傷で電撃復帰
バルセロナは2日、元ポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーが完全移籍加入することを発表した。契約期間は2025年6月30日までの1年間となった。
シュチェスニーに関しては前所属先であるユヴェントスとの契約が2025年6月30日まで残っていたものの、8月14日付で、双方合意のもと1年前倒しで契約を解消し、退団することが発表、その後、27日には自身の公式Instagram(@wojciech.szczesny1)を通して現役引退を発表していた。
だが、わずか1カ月程度でスピード復帰を果たすことが決定。その背景には、“守護神”が不在となったバルセロナからのラブコールがあったようだ。バルセロナは9月23日、ドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの負傷を発表。22日に行われたラ・リーガ第6節ビジャレアル戦(○5-1)の前半途中に負傷したテア・シュテーゲンは、検査の結果、右膝の膝蓋腱を完全断裂したことが明かされた。スペイン『マルカ』や『ムンド・デポルティーボ』など複数の現地メディアによると、離脱期間は8カ月間から最大で1年間にも及ぶ見込みで、2024-25シーズン中の復帰は絶望的と見られている。
このような状況を受けて、バルセロナを率いるハンジ・フリック監督は、デコSD(スポーツディレクター)やホセ・デ・ラ・フエンテGKコーチとの意見交換の末、可能な限り早く即戦力となるGKを獲得する方針を定めた。フリーで獲得できるGKに照準を絞ったなか、筆頭候補としてシュチェスニーの名前が浮上。バルセロナからのオファーを受けたシュチェスニーは、1度は脱いだスパイクを再び履く決断を下した。
シュチェスニーは1990年4月18日生まれの現在34歳。母国レギア・ワルシャワのユースチームから、2006年夏にアーセナルのアカデミーへ加入し、2009-10シーズン途中にトップチームデビューを飾った。ブレントフォードへのレンタル移籍から帰還した2010-11シーズン途中より正守護神の座を掴み、アーセナルでは公式戦通算181試合でゴールマウスを守っただけでなく、2013-14シーズンからはFAカップ2連覇も経験。2015年夏にはローマにレンタル移籍加入し、2シーズンに渡って公式戦通算81試合に出場した。
2017年夏にはユヴェントスへ完全移籍加入。初年度から公式戦通算21試合に出場すると、翌2018-19シーズン開幕前には、元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォン氏が長らく背負っていた「1番」を継承。昨シーズン終了時までの7年間で公式戦通算252試合に出場し、セリエAとコッパ・イタリアで3度、スーペルコッパ・イタリアーナで2度優勝を経験するなど、正守護神として数多くのタイトル獲得に貢献し、今夏に“ビアンコネロ”のクラブに別れを告げた。
また、2009年11月にはポーランド代表デビューを飾る。その後は、アーセナルでも鎬を削ったウカシュ・ファビアンスキと代表チームでも熾烈な正守護神争いを繰り広げながら、国際Aマッチ通算84試合に出場。EUROは4大会連続で、FIFAワールドカップは2大会連続で出場しており、今夏開催されたEURO2024でも2試合のピッチに立っていた。
なお、スペインメディア『Relevo』によると、クラブ側はシュチェスニーにブランクがあることを考慮しており、当面の間はスペイン人GKイニャキ・ペーニャがゴールマウスを守ることになるという。トレーニング合流後、コンディションが整い次第、“ブラウグラナ”でのデビューを飾る見込みだ。
【動画】昨シーズンのシュチェスニーが魅せたビッグセーブ集
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サッカーキング