中国の自動運転車がアメリカで約290万km分も走行して地理データを収集している

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by S5A-0043
2017年以降、中国企業の自動運転車がカリフォルニア州だけで180万マイル(約290万km)も走行していることがFortune誌の調べでわかりました。これらの自動車は周囲の地理データを収集し、自動運転システムの訓練に使用していますが、Fortuneは「プライバシーの問題があり、この収集行為をアメリカ政府は精査し切れていない」として問題視しています。
Chinese self-driving cars have quietly traveled 1.8 million miles on U.S. roads, collecting detailed data with cameras and lasers | Fortune
https://fortune.com/2024/07/08/chinese-self-driving-cars-us-roads-data-collection-surveillance-national-security-concerns-investigation/

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カリフォルニア州は州内で自動運転車を訓練できるような制度を整えており、アメリカに拠点を置くWaymoやZooxなど35社に試験走行を許可しています。35社のうち、7社が中国を拠点とする企業です。
アメリカは中国のソーシャルメディア「TikTok」を全国的に禁止するなど、対中国戦略を積極的に推し進めていることで知られていますが、Fortuneの指摘によると自動運転車による情報収集は「驚くほど国の精査が行われていない」とのこと。州内を走行する自動運転車は周囲の映像を撮影し、誤差2cm以内の精度で地図を作り上げているとされており、Fortuneは「こうした情報は大量監視や戦争の計画まであらゆることに利用できる」と指摘しています。

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また、過去にはGoogleが「ストリートビューを作成するための自動車で、30カ国以上にわたりWi-Fi経由のデータ収集を勝手に行い、個人情報を長年にわたって集めていた」という事例もあったため、Fortuneは「監視が行われていない以上、こうしたデータ収集が再び行われている可能性は排除しきれない」と言及しました。
しかし、データの重要性にもかかわらず、自動運転車のテストを監督している州および連邦政府機関は中国がどのようなデータを収集しているのかを正確に監視しておらず、チェックするプロセスもないと認めているそうです。また、中国製自動運転車とアメリカやヨーロッパの企業が運営するプログラム参加車との監視に関し、何らかの規則や方針を設けているわけでもありません。
セキュリティの専門家は、「自動運転車をテストしている中国企業が違法なデータ収集をしているという証拠も、収集したデータが中国政府によって使用されているという証拠もありませんが、万が一そのようなことが行われていたとしても、監視体制が驚くほど甘い現状を鑑みると、アメリカ当局が気づくことはないでしょう」と述べました。

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