BMW新型「2シリーズグランクーペ」世界初公開 世界中で人気の4ドアクーペはフルモデルチェンジでどう変わった?

全長4.5mのスタイリッシュ4ドアクーペ、BMW「2シリーズ グランクーペ」がフルモデルチェンジ、新型が登場しました。世界中で人気のモデルですが、どのように進化したのでしょうか。

わずかにサイズアップ。グランクーペらしいシルエットは不変

 独BMW AGは2024年10月16日(ドイツ現地時間)、2代目にフルモデルチェンジされた2シリーズ グランクーペを発表しました。

世界初公開されたBMW新型「2シリーズ グランクーペ」

世界初公開されたBMW新型「2シリーズ グランクーペ」

 2シリーズ グランクーペは、BMWの乗用車ラインナップで最小の4ドアクーペです。初代は2019年に発表され、今回の新型は2代目になります。

 新型2シリーズ グランクーペのサイズは、全長4546×全幅1800×全高1445mm。ホイールベースは2670mmです。従来型と比べて、全長は20mm長く、全幅は変わらず、全高は25mm高くなりました。ホイールベースは変わりません。

 エクステリアデザインは、基本的には従来型と大きく変わってはいません。表現力豊かなフロントセクション、ダイナミックに細長いシルエット、パワフルにデザインされたリアで定義されています。

 これは、「4シリーズ」や「6シリーズ」など、他のグランクーペとも共通のスポーティでエレガンスなものです。

 ヘッドランプの下には、内部に縦と対角線のバーが入った幅広のラジエターグリルが配され、道路に貼り付くような低いイメージを与えています。

 LEDヘッドランプを標準装備し、縦方向に光るデイタイムランニングランプとウインカーが備わっています。アダプティブLEDヘッドランプはオプション設定されています。また、キドニーグリルの輪郭を光らせるアイコニック グローは2025年3月からオプション設定されます。

 サイドビューは、長いボンネット、短いオーバーハング、緩やかに流れるルーフラインが特徴的です。後方へ流れるにしたがってショルダーラインが張り出します。エレガントに細長いサイドウインドーの後端には、控えめにエンボス加工された「2」ロゴが特徴的なホフマイスターキンクを強調しています。

 リアビューは、印象的なノッチを備えたフラットなテールランプや隠されたエキゾーストエンド(M235 xドライブを除く)が、パワフルでモダンな外観を主張しています。

 インテリアは、完全なレザーフリーとなりました。ヴィーガンレザーとアルカンターラのトリムはオプションで選べ、インパネの手縫いコントラストシームと組み合わせられます。

 カーブドディスプレイと新設計のギアセレクターが、進歩したインテリアのキャラクターを強調しています。

 新設計のシートは、ロングツーリングでも快適です。Mスポーツシートやシートヒーター、電動アジャストはオプションです。スポーツシートはランバーサポート付きで、オプションでマッサージ機能も設定できます。

 スポーツステアリングも標準装備ですが、新設計のMレザー ステアリングホイールと交換できます。これはMスポーツパッケージの一部で、マニュアルシフト用のパドルを備えています。

 リアシートバックは40:20:40の3分割可倒式で、リアシート使用時でもトランクの容量は220グランクーペで430L、220dグランクーペで360Lです。

300馬力の高性能モデル「M235 xドライブ」も用意

 新型2シリーズ グランクーペのドイツ仕様のパワートレーンは、220(1.5L 直3ガソリンターボ)、218d(2L 直4ディーゼルターボ)、220d(同パワーアップ版)、そしてM235 xドライブ(2L 直4ガソリンターボ)が設定されています。

世界初公開されたBMW新型「2シリーズ グランクーペ」

世界初公開されたBMW新型「2シリーズ グランクーペ」

 220と220dは48Vマイルドハイブリッドを採用し、トランスミッションは全車とも7速ステップトロニックAT。駆動方式は、M235 xドライブのみ4WDで、他はFFとなります。

 ハイパフォーマンスモデルのM235 xドライブは最高出力221kW(300hp)と最大トルク400Nmを発生し、0→100km/h加速は4.9秒という俊足ぶりです。

 グレードにもよりますが、運転支援システムはライバルたちより高機能なものを設定しています。前面衝突警告、車線逸脱警告、出口警告、制限速度情報を備えたドライビングアシスタント、およびリバースアシスタントを備えたパーキングアシスタントは標準装備です。

 アクティブクルーズコントロールを使用する場合のルートスピードコントロールやパーキングアシスタントプロフェッショナルは、オプション設定されます。

 BMWオペレーティングシステム9をベースにしたBMW iドライブは、新型2シリーズ グランクーペでも利用でき、車両機能の直感的で便利な操作が可能です。

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 ここで紹介している内容はドイツ仕様のもの(数値は暫定的)で、日本仕様についてはまだアナウンスはありません。

 ですが、2024年6月に本国で発表された新型「1シリーズ」が間もなく日本に導入されることから予想すると、来年春ごろには日本にも導入されるのではないでしょうか。

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