BMW新型「M5」日本上陸 7代目の高性能セダンはV8+モーターの“Mハイブリッド”初採用で727馬力

BMWの高性能セダン「M5」が日本で発表されました。先代モデルよりも性能や標準装備向上していますが、価格据え置きのところにも注目です。

電気のみでも約70km走行可能

 ビー・エム・ダブリュー(BMW日本)は2024年10月2日、ハイパフォーマンスセダン「M5」をフルモデルチェンジ、新型を発売しました。

 納車開始は同年11月中旬以降の予定です。

日本上陸したBMW新型「M5」

日本上陸したBMW新型「M5」

 M5は、BMWのEセグメントセダン「5シリーズ」をベースにBMW M社が手がけたパフォーマンスモデルです。

 BMW初のスーパーカーともいえる「M1」を除けば、市販乗用車をベースにしたMモデルとして最初のモデルがM5で、初代M5はいまから40年ほど前、1985年に2代目5シリーズをベースに登場。今回の新型は7代目となります。

 新型M5のもっとも特徴的な点は、Mモデルとしては初めてハイブリッドシステムを採用したことです。

「Mハイブリッド ドライブシステム」と呼ばれるシステムは、M5用にスペシャルチューンされた4.4リッターV型8気筒ツインターボエンジンに、電気モーターと8速Mステップトロニックトランスミッション(8速AT)を組み合わせています。

 エンジンだけでも最高出力585馬力/最大トルク750Nmを発生し、モーターも197馬力/280Nmを発生します。システム総合では、最高出力727馬力・最大トルク1000Nmを発生します。このハイブリッドシステムは、耐久レースマシンのものと同じ原理に準拠しています。

 これは、電気自動車を除きBMW史上最強のパワーユニットを搭載するモデルのひとつとなっています。また電気のみでの走行も可能で、約70kmまでゼロ・エミッションで走行できます。

 駆動方式はM xドライブと呼ばれるMモデル専用4WDですが、2WD(後輪駆動)モードも選択できます。M xドライブは専用開発された「ドライビング・ダイナミクス・コントロール」によって制御されており、日常走行からサーキット走行まで楽しめます。

 エクステリアデザインは、ワイド化された前後のホイールアーチ、延長されたサイドスカート、Cピラーまわりではホフマイスターキンクのエンボス加工された「M5」ロゴやサーフェシングなど、ノーマルの5シリーズ セダンとは明確に区別されたアスレチックな外観としています。

 インテリアでは、照明付きのMボタンを備えた新設計のフラットボトムMレザーステアリングホイール、調整範囲の広いMマルチファンクションシート、標準装備のBMWヘッドアップディスプレイと同様に、M固有のコンテンツを含むBMWカーブディスプレイなどをM5用に専用装備しています。

 iドライブは、BMW オペレーティングシステム8.5に基づいたアップグレードバージョンが搭載されています。安全&快適装備も高いレベルで充実しています。

 消費税込みの車両価格は1998万円です。

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