「宇治周遊きっぷ」販売 ニンテンドーミュージアム開館に合わせ

実証運行中の「宇治小倉線」のラッピングバス=宇治市のJR宇治駅前で2024年7月20日午前10時35分、鈴木健太郎撮影

実証運行中の「宇治小倉線」のラッピングバス=宇治市のJR宇治駅前で2024年7月20日午前10時35分、鈴木健太郎撮影

 大手ゲーム会社・任天堂が10月2日、「ニンテンドーミュージアム」を京都府宇治市小倉町に開館するのに合わせ、京都京阪バス(八幡市)と宇治市が協力し、同日から「ぐるっと宇治得きっぷ」を販売する。現在実証運行中の、中宇治地区と小倉町を結ぶバス路線「宇治小倉線」の1日乗車券に、「源氏物語ミュージアム」「お茶と宇治のまち交流館茶づな」の無料・割引券が付いたチケットで、宇治市はこの地域の周遊の定着を目指す。

 価格は大人700円、小中学生400円。宇治小倉線(1乗車大人230円、小学生120円)が1日乗り放題で、「源氏」「茶づな」の観覧料(共に通常大人600円、小中学生300円)のいずれかが無料、もう片方を2割引きで利用できる。JR宇治駅、京阪宇治駅前の両観光案内所で発売予定。チケットには宇治小倉線バスのラッピングと同じく、京都アニメーションによる「紫式部ゆかりのまち宇治魅力発信プロジェクト」のキービジュアルがデザインされている。

 宇治小倉線は、ニンテンドーミュージアムのある小倉地区と、平等院をはじめ源氏物語にもゆかりのある観光名所が集中する中宇治地区を周遊するための循環バスとして、7月に運行を開始。現在は1日4便、開館後は8便が予定されており、車内で、地元・小倉町の府立城南菱創高放送部が収録した、中宇治、小倉に関する案内放送も流れる予定。松村淳子市長は「ニンテンドーミュージアムをご覧いただき、宇治を散策していただく流れをつくりたい」と話した。【鈴木健太郎】

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