東京-松本「上信越道」経由を「中央道」経由とほぼ同じにする“神ルート”とは? 高速代も安い! ただ今は後悔するかも!?

中央道の各所でリニューアル工事に伴う渋滞が発生しています。特に長野県松本はいつもよりも時間がかかる状況。ここで東京-松本間を上信越道で迂回した場合、所要時間はどれだけ違うのでしょうか。

松本まで中央道と上信越道で「ほぼ変わらない?」

 2024年9月現在、中央道は各所でリニューアル工事に伴う車線規制が行われ、渋滞が多発しています。特に東京から長野県松本へ行くには、首都圏や相模湖付近を先頭とする渋滞のほか、韮崎IC付近の工事渋滞、さらに長野道を先頭とする岡谷JCT付近の工事渋滞が加わり、時間が読みづらい状況が続いています。

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松本と上田を短絡する国道254号「三才山トンネル」。4年前まで有料道路だった(乗りものニュース編集部撮影)。

 では、いっそ東京から関越道・上信越道経由で松本へ向かった場合、距離はどれだけ違うのでしょうか。実はルートによっては、中央道経由とほぼ変わらないのです。

 上信越道経由で松本へ高速道路メインで向かう場合、長野市に近い更埴JCTから長野道を松本まで南下していくことになり遠回りです。しかし、ショートカットルートが存在します。

 それが「三才山(みさやま)トンネル」ルートです。

 上田市と松本市を結ぶ三才山トンネル(2510m)を含む国道254号の約8.6kmは、2020年まで「三才山トンネル有料道路」でした。東信地域の中心である上田市や東御市と、松本を結ぶルートとして重宝され、無料開放後はさらに交通量が増えています。

 この国道254号へは、上信越道の東部湯の丸IC(東御市)から県道「東部インター線」などのアクセス路が整備されています。内村川沿いの山岳区間に入り、鹿教湯(かげゆ)温泉を経て三才山をトンネルで一気に貫いた後は、松本市街のほか安曇野方面へ向かうのも容易です。

 関越道・中央道の東京側ICと、松本城との距離は、Google mapによると次の通りです。

・中央道(高井戸IC)+長野道:211km(※)
・関越道(練馬IC)+上信越道+長野道:252km
・関越道(練馬IC)+上信越道+三才山トンネルルート(国道254号):215km
※高井戸ICは下り線入口がないため、往路で計算。

 中央道経由と、上信越道+三才山トンネルルートで距離はほとんど変わらず、所要時間は平時であれば後者が30分ほど多くかかるようですが、高速道路料金は前者の5170円に対し、4430円で済みます(ETC普通車)。

ただし、今は「どっちもマジきつい」!?

 三才山トンネルルートは近く、さらに便利になる見込み。国道254号のうち、上田市内の内村川沿いの集落を回避する「荻窪バイパス」「平井バイパス」がそれぞれ2024年内に開通する予定で、より走りやすくなりそうです。

 ただ、その準備もあり、三才山トンネルルートも工事に伴う規制が多発しています。

 荻窪・平井バイパスの現道との取付部は12月末まで、最大で4か所、それぞれ約200mの片側交互通行規制となっています。長野県上田建設事務所によると、待ち時間は1か所概ね5-10分とのこと。

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東部湯の丸IC。岡谷と上信越道を短絡する新和田トンネルルートもここが拠点となる(乗りものニュース編集部撮影)。

 さらに、三才山トンネル東側の「鹿教湯大橋」「奥の沢大橋」「赤沢橋」でも大規模な補修工事が行われていて、来年2月まで約1kmの片側交互通行となっています。

 こちらの待ち時間も約10分とされていますが、交通量の多さから青の時間内に滞留車両を流しきれず、何度も足止めされ、「1時間以上かかった」との悲鳴も聞かれます。

 東京-松本の移動は、最新の状況を確認しながらルートを選んだほうがよさそうです。

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