「中央道」の渋滞で“3連休台無し”の可能性!? あちこちリニューアル工事で深刻 遠すぎる「松本」

中央道の各所でリニューアル工事が行われ、渋滞が深刻化しています。これに伴い事故も多発。より広域な迂回を考えた方がいいかもしれません。

松本までに関門が複数「中央道リニューアル工事」

 2024年9月現在、中央道・長野道の各所でリニューアル工事が行われ、渋滞が多発しています。折しも秋の行楽シーズン、状況に応じて広域的な迂回も検討したほうがよいかもしれません。

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中央道 須玉IC-韮崎IC間のリニューアル工事による下り線の渋滞(乗りものニュース編集部撮影)。

 東京方面から長野県松本を目指す場合は中央道ルートが一般的です。休日の午前中は、下りの相模湖IC付近を先頭に東京方面や圏央道まで長く延びる渋滞を切り抜ければ、あとは流れる――そう思っている人も多いかもしれませんが、現在は他にも「関門」があるのです。

●須玉IC-韮崎IC 対面通行規制(全日)

 山梨県西部、韮崎ICのやや西側で上り線のリニューアル工事を行うため、下り線を活用した対面通行規制が約1.8kmに渡って行われています。3連休初日の9月14日(土)10時台には、下り線は双葉JCT付近まで渋滞していました。

 このとき道路情報板には「6km60分」との表示が。長さはそれほどでなくても、かなり“動かない”渋滞です。原因は、2車線が1車線に狭まる箇所での車線変更によるもの。渋滞はさらに延びている傾向でした。

 この区間は、最大で甲府昭和ICから須玉ICまで、国道20号・141号経由など一般道へ出て迂回しても、高速道路を下りなかった場合と同じくする料金調整が行われています。ただし、このルートは特に混雑している模様。

 周辺には、双葉SAスマートICや、中部横断道の白根ICなど、他にも高速道路を下りられる拠点があり、迂回ルートは複数存在します。須玉ICまで一般道を迂回せず、あえて韮崎ICから乗って渋滞に突っ込む方法も考えられます。韮崎ICからなら、渋滞区間は2kmほどです。

「松本に行けない!」タチが悪いJCT渋滞

 松本までには、“もうひと山”超える必要があります。

●長野道 岡谷IC-岡谷JCT間(上下線、全日)/中央道 岡谷JCT-諏訪IC(下り線、平日のみ)

 中央道から長野道へ分岐した直後の区間(岡谷IC-岡谷JCT)でトンネルと高架橋工事のため約3kmの1車線規制となっています。3連休初日の9月14日(土)11時台、中央道下り線では長野道への分岐手前で長い車列が発生していました。

 ここが辛いのは、JCTの分岐車線がズラリと並んでいること。車列の最後尾付近で、その車列に合流する必要があります。後から「横入り」することによる事故も多発しており、NEXCO中日本が注意を呼びかけています。

 さらに辛いのは、岡谷JCTから中央道で次の伊北ICまで、約14kmも距離が開いてしまうこと。伊北でいったん下りて戻ったとしても、やはり、名古屋方面から松本方面へ向かう場合も同様にJCTの分岐車線が詰まっています。

 さらに長野道の上り線も激しい渋滞が発生しており、岡谷JCTを中心に“3方向ブロック”ともいうべき状況です。

 東京方面からの場合、この区間では諏訪ICで下りて諏訪湖の北側をゆく国道20号が岡谷ICまでの迂回ルートとなり、高速経由と国道20号経由との所要時間を伝える特設の情報板も出ています。ただ、結局は高速経由の方が早そうだ、という結果が出るのも迂回の判断に迷うところ。

 名古屋方面からは、中津川IC-松川ICでもリニューアル工事が行われていることもあり、恵那ICから木曽の国道19号を延々と塩尻ICまで北上するという広域な一般道迂回ルートも案内されています。

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岡谷IC-岡谷JCTの工事による渋滞は、長野道上り線が最も深刻だ。8月下旬から9月上旬までの混雑実績(画像:NEXCO中日本)。

 このほか、中央道では名古屋寄りの小牧東IC-土岐JCT間(上り線)で車線規制工事が行われており、ここでも渋滞が発生しています。東京・名古屋双方から松本までに複数の“関門”が存在する状況です。これらリニューアル工事は、今年の11月下旬から12月まで続きます。

 関東からの場合、出発地と状況次第では松本を目指す際も関越道・上信越道経由を検討したほうがよい場合もありそうです。もちろん関越道や上信越道も渋滞やリニューアル工事による規制がありますが。事前の情報チェックが欠かせないといえるでしょう。

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