関越道ICと接続へ 上信道“起点側”が工事佳境 西を目指す群馬の新「東西軸」現況は?
上信道を構成する国道17号渋川西バイパスの工事が進んでいます。
国道17号渋川西バイパスを整備
群馬県の新しい東西軸「上信道」の整備が進んでいます。
上信道は、群馬県渋川市の関越道・渋川伊香保IC近くを起点とし、長野県東御市の上信越道・東部湯の丸IC付近に至る長さ約80kmの地域高規格道路です。
計画では、吾妻川やJR吾妻線、現道の国道353号・145号と並走しながら群馬県の東吾妻町・長野原町を西へ進み、嬬恋村で進路を南に変えて上信越道につながります。
国土交通省は2024年8月、上信道の一部区間について事業再評価を行いました。対象となったのは、渋川市の国道17号中村交差点(起点)から金井ICまでの「国道17号渋川西バイパス」5.0kmです。
この区間は、既存の道路を拡幅・活用する区間3.1kmと、バイパス道路を新たに造る区間1.9kmに分かれます。南側の中村から入沢交差点までの現道拡幅・活用区間は、2013年度に開通済み。一方、北側の入沢から金井ICまでのバイパス区間は、2025年度の開通を目指して建設中です。
道路は車道4車線で整備されます。用地取得率は2024年3月末時点で100%に達しており、バイパス区間は現在、改良工・函渠工・舗装工が進められています。
今回の事業再評価では、改良工の増加や物価・労務費の上昇により全体事業費が8億円増え258億円になったものの、渋川市内の渋滞緩和や安全性向上、地域産業や観光の活性化などの観点から事業の必要性・重要性は高いとされ、事業継続で了承されました。
なお、上信道は、この渋川西バイパスのほか、国道145号吾妻東バイパス(箱島IC~厚田IC)が2029年度に開通する見通しです。これらの区間ができると、渋川伊香保IC付近から八ッ場あがつま湖まで、走りやすい道路が1本につながります。
08/22 08:12
乗りものニュース