乗り換えです→「駅どこですか!?」 出口で茫然、浅草への地下鉄“乗換トラップ” 実は逆方向も注意!?

同一駅名で、乗り換え距離が長いケースは少なくありませんが、同事業者の地下鉄の駅なのに、地上に出て乗り換えるというケースも。初めての人は面食らうかもしれないのが、「蔵前駅」です。

アプリでも乗り換え候補で出てくるトラップ

 東京随一の観光地であり、外国人旅行者にも人気の高い「浅草」。同地は地下鉄や東武線などが通じていますが、そのなかで要注意なのが、都営地下鉄「蔵前駅」を使った乗換ルートです。乗換アプリなどでも主要な選択肢として出てきます。

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都営浅草線で使用される5500系車両(画像:PIXTA)。

 大江戸線と浅草線はともに、東京都交通局が運営する都営地下鉄です。しかし、この2駅は地下道を通して、繋がっていません。そのため、いったん地上に出て乗り換えする必要があります。

 大江戸線蔵前駅で降りると「のりかえはオレンジ色の改札機をご利用ください」という案内があり、改札を出ると、「A6出口をご利用ください」と案内板に表記されています。ただ、この階段を上がった後が問題。目の前には車道が現れますが、駅からの階段がある歩道側も、車道の反対側にも、地下鉄の入口らしいものは全く見えません。

 上がってきた階段をよく見ると案内板があります。その案内通り右に曲がると、都営浅草線への距離を示す標識がようやく出てきます。押上・京成線方面は190mとありますが、周囲は完全に市街地で、地下鉄なので大きい駅舎がある訳でもなく、直前にならないと入口が見えません。乗換駅とはわかっていても、それっぽい建物が見えない不安感を覚えながら地上を進むことになります。

もはや使わない方が速いのでは?

 移動距離に関しては、どの入口に行くかでだいぶ違いますが。全行程で、約300~500m程度の距離があります。地上では途中に交差点の信号待ちもあり、不慣れな場合は7~10分近くかかるかもしれません。入り口を分からずさまようと、もっと時間がかかる可能性もあります。

 そもそも、浅草線で蔵前駅から浅草駅まではひと駅です。雷門など、目指すスポットによっては、乗り換えずにそのまま蔵前から歩いてしまうのも手段のひとつです。1km弱はありますが、江戸通りを浅草方面に歩き、駒形橋近くの交差点まで出れば、すぐに雷門が見えます。

 ちなみに、実は蔵前駅は浅草線から大江戸線を目指す場合の方が、間違ったときの影響は大きいです。浅草線のどの出口を選ぶかで、場合によっては地上へ出た段階で500m以上の距離があるため、浅草からの帰りなどは要注意です。

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