自民党総裁選、茂木敏充氏の地元・栃木「結果は少し不満だが、がんばってくれた」

27日投開票の自民党総裁選で、栃木県選出の茂木敏充幹事長=衆院栃木5区=は1回目の投票で6位となり、上位2人による決選投票に進めなかった。だが、県内党員・党友票では9人の候補者の中で最多票を獲得。関係者からは、健闘をねぎらう声や、今後の活躍に期待する声が聞かれた。

自民県連は同日、県内党員・党友票の開票結果を公表。得票数をみると、茂木氏が7224票と最多得票となり有効投票数の54・6%を占めた。2位は石破茂氏で2048票、3位は高市早苗氏で1961票だった。投票率は71・51%。

自民県連の木村好文幹事長は報道陣の取材に対し、県内の開票結果を受けて同日午後に茂木氏からお礼の電話を受けたことを明らかにした上で、「開票結果には少し不満だが、投票率は前回を上回り、みんながんばってくれた」と述べた。新総裁に選出された石破氏については「がんばってほしい」と期待感を示した。

茂木氏の後援会総連合会の菊地義治会長は「首相になってほしかったが、仕方がない。国会議員として国家国民のために働きたいというのが茂木さんの強い思い。今後も活躍してくれると思う」と話した。

茂木氏の地元である足利市。小中高校の同級生という足利市議の渡辺悟さん(69)は「(戦後では)栃木県初の首相が誕生するかと期待していたので、とても残念。ここまでよく頑張ってくれた」。旅館経営の中島太郎さん(61)は「(茂木氏は)未来型の政治家という印象が強い。これからも時代に合った新しい政治を実現してくれると期待している」と話した。(伊沢利幸)

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