小泉進次郎氏側から届いた茶色い袋 ベテラン市議も驚いた電話作戦

記者会見する自民党神奈川県連の梅沢裕之幹事長(左)と加藤元弥筆頭副幹事長=横浜市中区

 27日の自民党総裁選で、神奈川県内選出の小泉進次郎氏(43)と河野太郎氏(61)は決選投票に進めなかった。石破茂氏が新総裁に選ばれるなか、小泉氏の党員票獲得に力を入れてきた横浜市議や県議らは肩を落とした。

 この日の午後、決選投票で石破氏が新総裁に選出されると、県連の梅沢裕之幹事長(県議)は記者会見を開き、「2人の総裁候補を抱えていたのは誇らしいこと。1、2位フィニッシュが理想だった」と振り返った。

 選挙期間中、県内では小泉氏の後ろ盾になった菅義偉前首相の古巣・自民党横浜市議団(35人)や多くの県議らが小泉氏の党員票獲得のために尽力してきた。

 だが、小泉氏の党員票は全国的に伸び悩んだ。

 おひざ元の県内でも得票数は1万5082票で1位だったものの、得票率は35%にとどまった。2位は高市早苗氏の1万1272票(得票率26%)、3位は石破氏の7890票(同18%)で、河野氏は4315票(同10%)で4位だった。

 梅沢幹事長は「高市先生が(県内で)これだけ票を伸ばすのか」と驚きつつ、小泉氏については「『まだまだチャンスがある』『若い』という声は私の地元でも聞いた」と話した。(増田勇介)

■ベテラン市議「ここまでするのは初めて」

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