小林鷹之氏「経済安保政策、ゼロから切り開いた」再エネ偏重の計画は見直し 総裁選演説会

自民党総裁選(27日投開票)に立候補した9氏が12日に臨んだ所見発表演説会で、小林鷹之前経済安全保障担当相(49)は衆院当選4回のため指摘される「経験不足」の見方を否定した。自身が力を入れてきた政策を挙げて、「経済安全保障政策の分野をゼロから切り開き、国の重要政策を世界に先駆けて作り上げた。半導体産業の再生、宇宙政策も先頭に立って牽引(けんいん)した自負がある」と語った。

経済政策に関しては、経済安全保障、イノベーション(技術革新)、教育力の向上を挙げた上で、「産業の塊を各地につくっていく。半導体、航空宇宙、スマート農業など地域の特徴に合わせた核を作っていく」と述べた。

エネルギー政策に関しては、「安定で安価な電力供給を確保する必要がある」と述べ、「再生エネルギーに偏り過ぎた現在の(エネルギー基本)計画を年内に見直し、安全性を担保した原発の再稼働、リプレース(建て替え)、新増設に取り組む」と強調。「エネルギー覇権は資源の覇権国から技術の覇権国に移っていく」との見方を示した上で、次世代エネルギーとして期待される核融合発電について「早期実証を目指し、将来的にエネルギーの輸出国への転換を目指す」と強調した。

人材登用について「ベテランは経験が豊富で人脈が広い。当選回数が少なくとも能力ある議員がいる。適材適所の人事を断行する」と語った。

冒頭、小林氏は岸田文雄首相の3年間の政権運営に対し、感謝の言葉を述べた。

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