ショット力は大差ないのにスコアは雲泥の差… 上級者のスコアメークを支える「集中するタイミング」とは?
ドライバーの飛距離もそれほど変わらず、パーオン率も大きく劣らないのに、上がってみるとスコアが全然違う上級者と100切りゴルファー。スコアで差が出る理由はどこにあるのでしょうか。
エンジョイゴルファーはグリーンに近づくと安心してしまう
筆者はすべてのラウンドで100切りを目標にプレーしている典型的なエンジョイゴルファーです。2024年の100切り達成率は今のところ26ラウンド中13ラウンドでちょうど5割。今シーズンのベストスコアは86、ワーストスコアは107、平均スコアは98.6。12月までのラウンドで100切り達成率を5割以上に押し上げ、平均スコア90台キープを目指しているところであります。
普段一緒にラウンドしているゴルフ仲間も同じようなレベルのゴルファーが多いです。できれば90台で回りたいけど調子が悪いと100を叩き、絶好調なら80台が出てその日の酒は格別にうまい、というタイプです。
このレベルのゴルファーがおそらく一番多いと思いますが、世の中にはそれよりも一段階レベルの高い人たちがいます。平均スコアが80台で、調子が悪くても90台で回り、調子がいいと70台が出るゴルファーです。前者がアベレージゴルファーと呼ばれるのに対し、後者はアマチュアの中では上級者という位置づけになります。
直近のゴルフで平均スコア80台の上級者の人たちとラウンドする機会が何度かありました。そのときあることに気づきました。ドライバーの最長飛距離はそれほど変わらず、フェアウェイキープ率も同じくらいで、パーオン率も大して変わらないのです。それなのに彼らは寄せワンのパーを前後半で2~3個ずつ取り、ダブルボギーになりそうなピンチをボギーで切り抜け、ハーフ40台前半のスコアを2つそろえてきます。
それに比べて筆者のプレーはパーオンを逃した時点で「ボギーでいいや」という気持ちが見え隠れしています。ダブルボギーまではOKで、トリプルボギー以上は何とか避けようというコースマネージメントになっています。
なぜかというと、100切りが目標であれば18ホールでパーが1個も取れなくても、ボギー9個、ダブルボギー9個で目標が達成できるからです。ティーショットが大きなトラブルにならず、セカンドショットでグリーンの近くまで運ぶことができれば、その時点でボギーかダブルボギーでホールアウトできる可能性が高くなるので安心してしまうのです。
上級者はグリーンに近づくにつれて集中力が高まる
上級者の人たちは、ティーショットは割とアバウトで、「フェアウェイに飛ばなくてもセカンドショットでグリーンが狙えるところにあればいいや」という感じです。
グリーンを狙うショットは集中力のレベルを一段階上げますが、「絶対にグリーンに乗せる」というよりも「絶対に入れてはいけない池やバンカーを避ける」ことを優先している気がします。
そして上級者が集中力のレベルをもう一段階上げるのがグリーン周りのアプローチとパッティングです。アプローチは上り真っすぐ1~2メートルのエリアにどうやって運ぶか徹底的にイメージを作り、そこからのパーパットを頭から湯気が出そうなほどの集中力でカップにねじ込みます。
筆者もパーパットは気合いを入れて打ちますが、頭のどこかで「入ればうれしいけど、入れたい気持ちが強すぎてパンチが入ると返しのパットも外してダブルボギーになるケースもあるから、OKをもらえる範囲に打とう」という意識が働いています。「何が何でもパーをもぎ取ってやる」という気迫が圧倒的に足りていません。
結局のところ、その意識の差が1ホールで1打ずつの差となり、それが18ホール積み重なって前半40、後半40、トータル80と前半49、後半49、トータル98の18打差になっているのではないかということに気づきました。
今年は引き続き100切りを目標にプレーしますが、100切り達成率5割以上と平均スコア90台キープを達成できたら、2025年はアプローチとパッティングの集中力を高めることにチャレンジしてみたいと考えています。
11/27 09:10
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