「得意なクラブ? ありません!」 自信を持って打てると“お得”な番手ってどれ? 14本中1本だけうまくなって意味あるの?

プロゴルファーや上級者は必ずといっていいほど「コレ」という得意クラブを持っていますが、アマチュアはどのクラブに自信があるとコースで有利に働くのでしょうか?

ドライバー以外でティーショットが打てるクラブは重要

 アマチュアのなかには「得意なクラブ? ありません!」という人もめずらしくありません。真っすぐ打てる確率の高いクラブを1本持っておくだけでもコースマネジメントをするうえではかなり役に立ちますが、具体的にどのようなクラブが得意だとスコアメイクしやすいのでしょうか?

14本もあるとどれを重点的に練習すべきか迷います 写真:PIXTA

14本もあるとどれを重点的に練習すべきか迷います 写真:PIXTA

 ハリーゴルフスクール(東京都目黒区)を経営するレッスンプロのハリー石川氏は以下のように話します。

「ロフトが立っているユーティリティー、もしくは3番ウッドや5番ウッドなど、ドライバーより飛距離は出なくても、正確にティーショットが打てるクラブが得意になると、スコアは縮まりやすくなります」

「とくにアマチュアの場合、パー4以上のホールでは、ドライバーを使わなければいけないという先入観を持っているので、ほかのクラブの選択肢がありません。ただ、パー4のなかには距離が300ヤードほどで一見優しそうに見せかけて、実は罠があるホールも多く存在します。そこでドライバーを持って打つのはリスクが高いので、セカンドでグリーンを狙える位置にしっかり打っていけるクラブが1本あると、かなり有利です」

「スコアが100を切れなかったり大叩きしてしまうゴルファーは、このようなマネジメントができていないので、パー3を除いた14ホールは毎回、ドライバーが最適なのかどうか考える癖をつけるといいでしょう」

 石川氏は4番アイアンが得意クラブなため、狭いパー4などではドライバーの代わりに4番アイアンでティーショットを打っているそうです。では、ドライバー以外でティーショットを打てるクラブを得意にするためには、どのような練習が効果的なのでしょうか? 石川氏は以下のように話します。

「とにかく方向性を重視して、飛距離を気にせず真っすぐ打つ練習をひたすら行うのがオススメです。アマチュアの場合、リスクを減らすためにウッドやユーティリティーを選択したにもかかわらず、『番手を下げたぶん、いつもより飛ばないから』と、逆に力んでミスショットになるケースが多いです。そのため、マン振りをするのではなく安定して真っすぐ打つ癖を身につけていくことが大切です」

グリーン周りでも自信を持てる番手があると良い

 他にも石川氏はウェッジ系のクラブが得意だと活躍する場面が多いと話します。

「だいたい50~60度の間で得意なクラブが1本あると、グリーン周りでスコアを落としづらくなります。『グリーンエッジ付近まで来てピンに近いから60度を使ってフワッとあげる』などと決めつけず、ウェッジのなかでどれが一番安定して打てるかを把握し、状況に応じて自分が一番信頼しているものを使うというマネジメントができると良いでしょう」

「ウェッジの練習に距離は必要なく、的確な位置にバウンスを当てられるか、いかに芯を外さないかが重要なので、わざわざ練習場に行かなくても、家でスポンジボールを打つ練習をするだけでも効果があるので試してみてください」

 得意なクラブがあると、判断に迷いづらく自信を持って打つことができるため、ミスを減らせます。練習量をこなしていくことで安定するケースも多いそうなので、得意なクラブがないゴルファーは作る努力をしてみてはいかがでしょうか。

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