リョーマゴルフの新作ドライバーが初ランクイン！ タイトリスト2機種も人気　2024年9月売れ筋ドライバーベスト5

今、巷ではどんなクラブが売れているのか、なぜ売れているのか？ そんなゴルフ界のトレンドを探るべく、有賀園ゴルフで、売れ筋商品のランキング調査。アイテム別に毎週、レポートをお届けします！　今週は2024年9月のドライバーランキングです。

有賀園ゴルフで2024年9月に売れたドライバーベスト5

　今、売れているドライバーはどのモデルなのか徹底調査。ランキングは有賀園ゴルフ全店舗、ネットショップも含めての売上本数で、マークダウン商品をのぞいて算出してもらいました。最新のギアトレンドが一目で分かります。

第1位　タイトリスト GT2 ドライバー（アクシネットジャパン）

　独自の新素材ポリマーの採用で、最適な重心位置と心地よい打球音と打感をかなえたシリーズ。GT2 は、フェース全体でスピードと許容性を発揮できるよう高い慣性モーメントを実現します。アドレス時のクラシックなタイトリスト ドライバーの外観はそのままに、最先端の技術を融合させ、スコアアップをかなえるやさしさも搭載しています。2024年8月23日発売。メーカー希望小売価格:10万7800円（税込み）

「やさしさを感じられるタイトリスト」ということで人気

　従来のタイトリストよりも、やさしさを強調しているモデルなので、僕ら販売員も自信をもってオススメできるアイテムとなっています。

「高初速で飛距離が出る。これならも打てる」という声が多く届いています。

　幅広いユーザーが使えると思います。ただ、重さはそれなりにあるので、パワー不足に悩んでいるという方は、注意が必要かもしれません。（有賀園ゴルフTHE CLUB 新宿高島屋店・高鹿佑基店長）

第2位　タイトリスト GT3 ドライバー（アクシネットジャパン）

　独自の新素材ポリマーで構成されたシームレス サーモフォーム クラウン搭載で、各モデルの最適な場所に重量を配置し、スピードと安定性の両方を進化させました。さらに、プレーヤーが好む打感と打音もかなえています。GT3はスピードとコントロールを精密に調整することで飛距離を最大化し、弾道を最適化するように設計されています。2024年8月23日発売。メーカー希望小売価格:10万7800円（税込み）

球がフェースに乗る感覚が得られてコントロールしやすい

　従来のタイトリストユーザー、アスリート系ゴルファーから支持されました。

　低い弾道で強い球が出るので、球が上がり過ぎてしまうという方には強い武器になると思います。

「GT2」と打ち比べる方も多かったですが、こちらのほうがフェースに乗っている感覚が得られるという声が多く聞かれ「いい打感で球を操作しやすい」という感想を引き出していました。 （有賀園ゴルフTHE CLUB 新宿高島屋店・高鹿佑基店長）

第3位　MAXIMA III TYPE-Dドライバー（リョーマゴルフ）

　5年ぶりのニューモデル。多くのゴルファーが飛距離性能を立証した「DSIテクノロジー」の集大成となる革新的な数々の新メカニズムを搭載。さらなる高初速&ロースピン化でビッグキャリーの「棒ダマ」をかなえます。球速を維持したボールは、緩やかなランディングをかなえ、他にはない大きなランを生みだし、最大飛距離へと導きます。2024年9月20日発売。メーカー希望小売価格:10万4500円（税込み）～

つかまりがよく、スピンを抑えた強い弾道で高い飛距離性能を発揮

　飛距離性能の高さが評価されているメーカーですが、5年ぶりの新作も試打会などで「飛び」を体感して、購入されるケースが目立ちました。

　球のつかまりがすごくいいのですが、ヘッドパーツをうまく組み合わせていて、フックフェースに見えないので、構えやすく感じます。

「スピンを抑えた強い球で飛ぶ」打って結果の出るクラブなので、この順位もナットクです。（有賀園ゴルフTHE CLUB 新宿高島屋店・高鹿佑基店長）

第4位　パラダイム Ai SMOKE MAXドライバー（キャロウェイゴルフ）

　世界中から集めた25万ものスイングデータをインプットして誕生したAiスマートフェースを搭載。スピンや打ち出し角などを最適なものへと補正し、大きな飛距離と直進性の高い弾道をプレーヤーへともたらします。スタンダードモデルの位置づけのこちらには、ヘッド後方にスライド式のウエートを搭載。位置を変えることで、求める球筋に調整が可能です。2024年2月2日発売。メーカー希望小売価格:9万6800円（税込み）

第5位　G430 MAX 10Kドライバー（ピンゴルフジャパン）

　8層のカーボンをクラウン部分に採用したカーボンフライラップ・テクノロジーの採用と極薄フェースで軽量化。余剰重量を最適配分したミスに強い低重心設計に加え、ヘッド後方には固定式高比重ウエートを搭載し、深重心化も実現しています。慣性モーメント上下左右1万（10K）超えをかなえ、ミスを恐れず振っていけて理想の高さでブレずに狙えます。長さ:45.75インチ。2024年2月8日発売。メーカー希望小売価格:10万4500円（税込み）

「ドライバーにどんな性能を求めているのか」を改めて見直してみては？（高鹿店長）

前回、「GT2」の売上が伸びてくると予想しましたが、そのどおりの結果になりましたね。やさしいタイトリストは、多くのゴルファーをひきつけています。

　また、3位に久しぶりの新作を発売したリョーマゴルフがランクイン。多くのゴルファーが、その飛距離に魅了されているようです。秋の新製品が出そろって、今後はどんな順位の変動があるのか楽しみです。

　ドライバーは、各社が数種類のモデルをラインアップすることが多く、それぞれにターゲットを設けて、ゴルファーごとに最適なモデルが提案できるようになっています。改めて、どんな点を指標にすべきなのかをお話しようかと思います。

　大きく分けると、右に行きやすい、左に行きやすい、球が上がりやすい、低い弾道が出やすいかで、これが「やさしい」「難しい」の指標になっていると感じます。

「球がつかまって、右に行きにくく、上がりやすいモデル」が一般的に「やさしい」とされるモデルの特徴です。

　一方で「左に行きにくく、低い弾道で操作もしやすい」とされるのが、いわゆる上中級者向けモデルで「難しい」といわれてしまうものです。ただし、これは、アベレージゴルファーにとっては、難しいとされているだけで、アスリートにとっては「球を操りやすいやさしさを搭載している」モデルだと思います。

　自分はどんなタイプのゴルファーなのかを見極めることで、自分にとってのやさしさを感じられる最適なクラブを選ぶことができると思います。

　さらに、シャフトのフレックスによっても、出る球が変わる可能性もあります。いろいろなクラブ、スペックを打ち比べてみて、求めている球筋が安定して得られることを確認してから購入することをオススメします。試打比較もドライバー選びの醍醐味と感じていただけるとうれしいです。

※ランキングは、有賀園ゴルフ全店舗、ネットショップも含めての売上本数で、マークダウン商品をのぞいて算出してもらいました。表記価格はメーカー純正シャフト装着モデルです。
取材協力：有賀園ゴルフTHE CLUB 新宿高島屋店