ゴルフのときに「メガネをかけていると不利」って本当!? 視力が悪い人はどうすればいいの?

パソコンやスマホなどの普及に伴い、日本人の視力は低下傾向にあるといいます。一説によると、「メガネはゴルフをするうえで不利になる」といわれているそうです。

メガネの特性でショットがしにくくなる

 日本では加齢に加えてデジタル機器の使用時間が一気に増えたことで、多くの人の視力が低下傾向にあるといいます。

ゴルフがしたいメガネユーザーはどうすれば 写真:PIXTA

ゴルフがしたいメガネユーザーはどうすれば 写真:PIXTA

 ゴルファーも例外ではありませんが、一説によると「メガネはゴルフをするうえで不利になる」といわれているそうです。本当なのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。

「かつての中嶋常幸プロなど、メガネをかけたままプレーする人もいますが、裸眼やコンタクトレンズと比べると少しやりづらい面はあると思います。自分も昔はメガネ派だったのですが、確かに姿勢によっては距離感や方向性がしっかり把握できないと感じたことがありました」

「たとえばアドレスを取る際はボールをまっすぐ見るのではなく、下目づかいでぼんやりと見るのが良いとされていますが、視線を下にするとレンズの度やフレームが邪魔して、ボールの位置が分かりにくくなる印象があります」

「バックスイングに入る直前に打つ方向の最終チェックをする際には、構えた状態で打つ方向を見ようとして左に視線を動かすと、やはり同様にレンズの度やフレームによって確認しづらいことがありました」

「『不利になる』というのは言い過ぎかもしれませんが、プレーがしづらいと感じる場面は多いです」

 メガネのレンズには「球面型」と「非球面型」の2種類がありますが、球面型はレンズの中心から離れるほどひずみが生じやすくなっており、特にゴルフには不向きといわれています。

 最近ではサングラスをかけてプレーしている人も増えていますが、スポーツ用のものはレンズが大きく、視線をどの方向に向けてもレンズ越しで見られるように作られています。

 対して、一般的なメガネは激しい視線の移動があまり考慮されておらず、レンズは小さめです。そのため、日常生活で使用しているのと同じメガネをかけたままゴルフをすると、レンズがカバーできる範囲から視線が外れ、真っすぐ前を見るのと比べて見え方が変わってしまうようです。

メガネは”まぶしさ”に対応しにくい

 ゴルフの最中にメガネをかけていると、ほかにどのようなデメリットが考えられるのでしょうか。三浦氏は以下のように話します。

「雨が降っていたり寒暖差が激しかったりすると、レンズが曇ったり水滴がついて前方が視界不良になり、その都度拭かなければならないのもデメリットといえるでしょう」

「『まぶしいときにサングラスがかけられない』ことも挙げられます。最近は、メガネの上から取り付けられる遮光レンズや『度付きサングラス』といったものもありますが、メガネをかけているときと同じ支障が出てしまいます」

「普段からメガネで生活している人は、レンズ越しの見え方にも慣れているはずですが、コンタクトと併用していると余計に視界の変化が顕著に出やすいようです。『メガネをかけるなら常時かけておく』『コンタクトに一本化する』のどちらかにしたほうがいいでしょう」

 近年では、メガネメーカー各社からゴルフに特化したレンズが開発されています。JINSや眼鏡市場、パリミキでは芝目のコントラストを強調して起伏や傾斜を強調させるとともに、ゴルフにも比較的支障が出にくい非球面レンズを採用しています。

 コンタクトレンズにも「目が乾きやすい」「落とした際に見つけるのが大変」などのデメリットがありますが、メガネをかけてプレーをしたい人は「ゴルフ用メガネ」を使ってみるといいかもしれません。

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