ラウンドでストレスが「溜まる人」と「解消できる人」は何が違う!? 正反対な両ゴルファーに共通することとは?

いいスコアでラウンドしてもストレスが溜まる人もいれば、大叩きしても全くストレスを感じない人がいます。極端な両者ですが、ゴルフに対する共通する考えがあるといいます。

ゴルフはストレス解消になる人もいれば溜まる人もいる

 ゴルフ好きが何人か集まってゴルフ談議をしていたとき、こんな話題になりました。「ゴルフはストレス解消になるか? それともストレスが溜まるか?」です。そのときはストレス解消派とストレスが溜まる派の意見が真っ二つに分かれました。

 ストレス解消派の意見は次のような感じです。「ゴルフは自然の中で健康的に1日を過ごせるし、ボールが野球のホームランよりも遠くに飛んでいくじゃないですか。こんなスポーツ、他にないですよね。パーやバーディーが取れたときの喜びも日常生活ではなかなか味わえないし、スコアがよくても悪くても18ホールが終わると『あー、楽しかった』『また行きたいな』という気持ちになるよね」

ラウンドでストレスをためる人と解消できる人はなにが違いのか 写真:PIXTA

ラウンドでストレスをためる人と解消できる人はなにが違いのか 写真:PIXTA

 ストレスが溜まる派の意見は次のような感じです。「ゴルフは自分の狙いどおりにショットが打てることがほとんどないし、狙いどおりに打てたとしても、いいショットがなかなか続かない。『こんなはずじゃなかったのに』を繰り返しているうちに、あっという間に18ホールが終わってしまう。『あー、楽しかった』というよりも悔しい気持ちのほうが強いし、『また行きたいな』というよりも『次は絶対にリベンジしてやる』という感じになるかな」

 結局のところ、このゴルフ談議に正解はありません。ゴルフ場でプレーをすることがストレス解消になる人と、ストレスが溜まる人、ゴルファーという人種は大別すると2通りに分かれるというだけの話です。ちなみに筆者は完全に後者のタイプです。

「ストレスが溜まるならやめればいいじゃない」という意見もあります。実際にストレスが溜まるからゴルフをやめた人もたくさんいますし、ゴルフ場でプレーするとストレスが溜まるので練習場しか行かない人もいます。

 そのゴルフ談議を聞く限りでは、ストレスが溜まる人たちは練習場に行くのが大好きで、練習ではそれなりのショットが打てるのに、ゴルフ場に行くと狙いどおりに打てなくなる傾向が強いようです。

 一方、ストレス解消になる人たちは、どちらかというと練習はあまり好きではなく、ゴルフ場でドライバーショットが青空に向かって飛んでいく姿、アイアンショットがグリーンを目がけて飛んでいく姿を見るのが好きという印象がありました。

 ただし、ゴルフ場でボールを打つのも練習場でボールを打つのもストレス解消になるタイプの人もいますから、一概にはいえないようです。

ストレスが溜まるのに楽しいのがゴルフの不思議な魅力

 このゴルフ談議の中で興味深かったのが次のセリフです。「ゴルフはストレスが溜まるから、『こんなスポーツ、もうやめてやる』と思ったことは何度もあるんですよ。でも気づいたら、また練習場に行っているし、ゴルフ場にも行っているんですよね。要するにストレスは溜まるけど楽しいのでしょうね」

 これはアマチュアだけではなく、プロからもよく聞くセリフです。彼らは生活がかかっていますから、ストレスの度合はアマチュアの比ではありません。狙いどおりに打ったパットがカップに嫌われたり、その1打で予選落ちしたり優勝を逃したりする生活をしているのです。パターを持つ手が動かなくなる選手もいます。

 マレットパター、長尺パター、クロスハンドグリップ、クロウグリップ。新しい道具や持ち方が次々と生み出されるのは、プロゴルファーのストレスが溜まりすぎないように和らげるためです。

 そんな苦労がありながらもプロゴルファーをやめて他の職業に転身する人はほとんどいません。スランプから立ち直って復活優勝を果たし、「ゴルフをやめようと思った時期もありましたが、ゴルフの楽しさをまた思い出しました」などとコメントします。

 ゴルフはストレス解消になる人もいれば、ストレスが溜まる人もいますが、ゴルフを続けている人に共通しているのは、「ゴルフは楽しい」と感じているということなのでしょう。

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