馬場咲希がプロとして国内女子ツアー初出場! 竹田麗央、吉田優利と同組で注目したい成長ポイントとは?

明日から開幕する富士通レディースで、昨年プロテストに合格した馬場咲希(ばば・さき)がついに国内デビューを飾る。今季は米下部ツアーにあたるエプソンツアーに参戦し、ポイントランキング18位に終わった。今後は12月の米女子ツアーの最終予選会に出場予定だが、その前の実戦で結果を残したいところだ。

狙うはダボに終わった18番へのリベンジ

◆国内女子プロゴルフ

富士通レディース 10月11~13日 東急セブンハンドレッドクラブ西コース(千葉県) 6697ヤード・パー72

 2022年の全米女子アマ選手権を制し、一躍時の人となった馬場咲希。昨年の国内女子プロテストでは見事一発合格を果たしたが、米女子ツアーの予選会を優先。今季は下部ツアーのエプソンツアーを主戦場とした。各試合の順位に応じて獲得できるポイントランキングで15位以内に入れば、LPGAツアーの来季出場権を得られるところだったが、18位に終わったため、12月の最終予選会に出場する。

 今週開催の富士通レディースには主催者推薦で出場するが、国内女子ツアーのデビュー戦でどのような戦いぶりを見せてくれるのだろうか。

プロになって初めて国内女子ツアーでプレーする馬場咲希(写真は昨年のJLPGAプロテスト) 写真:Getty Images

プロになって初めて国内女子ツアーでプレーする馬場咲希(写真は昨年のJLPGAプロテスト) 写真:Getty Images

 まずは気になる飛距離だが、今季のエプソンツアーでは平均飛距離252.54ヤードを記録している。「基本的には変わっていないと思います」というが、アマチュア時代からここ一番ではビッグドライブを見せていただけに、同組の竹田麗央とどれほどの違いがあるのか要注目だ。

 また、国土の広い米国ではトーナメント会場によって芝の種類が異なるのは珍しくない。「芝に合わせてアプローチの打ち方を変えますが、その意味ではアプローチの種類は増えましたね」と、小技の成長度も見逃せないところ。

 ただ、馬場自身が最も成長を感じているのは、コースマネジメントにある。「2年前に今大会に出場したときは、単純にここへ打てばいいとしか考えていませんでしたが、今はこのラフに入ったらこう打てばいいとか、そこまで考えるようになりました」。コースに対する視野が広くなると同時に、ミスをしたときに対処するバリエーションも増えたようだ。

 そんな馬場にとって、リベンジしたいホールがあるという。

「最終日に18番(パー4)でグリーン左手前のバンカーに入れてダブルボギーを叩いたので、そこには入れたくないですね」。そのバンカーはアゴが馬場の身長よりもはるかに高く、開催コースの名物ホールとなっている。馬場は一度後方に出すことも考えたが、果敢にピンを狙いにいった。結果は一度バンカーを越えたものの、傾斜に負けて再びバンカー内に転がり落ちてきた。結局、5オン1パットでホールアウトしたが、その時の悔しさは忘れていない。

「エプソンツアーではギャラリーの方がほとんどいないので、久々にギャラリーの皆さんの前でプレーできるのはすごい楽しみです」

 米国ではステーキやパスタをよく食べているせいか、体重が落ちることもなく、体力は向上しているという。ちょっぴりたくましくなったようにも見える馬場。アマ時代よりも大きく成長したゴルフを見せてくれるに違いない。

 なお、馬場は竹田、吉田優利と同組で9時50分に1番からティーオフする。

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