アマチュアの平均飛距離は200ヤード以下!? だいたい何ヤード飛んだら「飛ばし屋」といえるの?

SNSなどではドライバーの飛距離自慢をしているゴルファーをよく見かけますが、アマチュアはだいたいどのくらい飛べば「飛ばし屋」といえるのでしょうか?

250ヤードをコンスタントに打てれば「飛ばし屋」

 アマチュアのほとんどは、飛距離が出るドライバーショットに憧れを持っているはずです。飛ぶからといって必ずしもいいスコアを出せるわけではありませんが、ラウンド中に「すごいパワーだね」など、賞賛の対象になるのは事実です。

気持ちよくドライバーを飛ばすのはゴルフの醍醐味 写真:PIXTA

気持ちよくドライバーを飛ばすのはゴルフの醍醐味 写真:PIXTA

 トップレベルのプロゴルファーは、ドライバー平均飛距離300ヤードを超えることもめずらしくありませんが、アマチュアの場合は、どのくらい飛ばすと「飛ばし屋」といえるのでしょうか。ハリーゴルフスクール(東京都目黒区)を経営するレッスンプロのハリー石川氏は以下のように話します。

「アマチュアの場合は、だいたい平均飛距離250ヤード飛ぶのであれば、相当な飛ばし屋といえると思います。平均250ヤード飛ぶ人は、フォローの風や地面が固くランが出やすい状況だと300ヤード近く飛ぶこともあります」

「ただ、この飛距離になると技術的な部分だけでは達成できないレベルなので、フィジカル的に優れている人が大半です。たとえば学生時代に野球やテニスなど、球を打つスポーツをやっていたり、定期的に筋トレをしていたりと、土台がしっかりしていないとなかなか到達できません」

 平均飛距離が250ヤード打てるアマチュアは、全体のほんの数パーセントほどしかいないそうです。では、平均的なアマチュアのドライバー飛距離はだいたいどのくらいなのでしょうか。

「厳密に平均飛距離を計算するのであれば、ほとんどのアマチュアが200ヤードを下回っていると思います。ゴルファーのなかには、うまく打てたショットだけを計算して平均飛距離を出す人がいますが、正確性に欠けます」

「アマチュアの場合はミート率が低いので、テンプラしたり吹け上がったりして150ヤードしか飛ばなかった、みたいなことが多々あります。そうすると平均飛距離は、一気に落ちるので、思っている以上に値は少ないと思います」

「気になるゴルファーは飛距離を計測できる機器を購入して、18ホール中14回のドライバー飛距離を正確に計算してみるのがオススメです。ナイスショットだけでカウントするのであれば、だいたい平均220ヤードぐらいだと思いますが、ミスを含めると200ヤードを下回ってる可能性もあります」

平均220ヤードは誰でも目指せるしシングルも狙える

 自身の平均飛距離を誤って解釈していると、コースマネジメントに悪影響が出る場合もあるので、正確に把握しておいたほうが良さそうです。さらに石川氏は、「飛距離に関しては見栄を張る人が多いので、気にしすぎる必要はない」と話します。

「SNSなどでは、飛距離自慢をする人が多く、たまに『300ヤードドライブ!』などといって投稿している人もいますが、スイングを見れば本当かどうか一目瞭然です。またアンケート調査に答えているようなゴルファーは、そのとき調子がいい人だったり、少しかさ増しして答える人が多かったりするので、実際の平均値はもっと低いと思います」

「ですから、『他のゴルファーはこんなに飛んでるのに、俺は飛ばないからセンスがない』などと悲観的になる必要はないと思います。しっかり練習すれば、平均220ヤードくらいは誰でも目指すことができますし、そのぐらい飛べばシングルハンデも十分に目指せます」

 このように、ゴルファーの解釈によっても平均飛距離は変わってくるので、正確性に欠ける場合が多いようです。最近では距離測定器が完備されている練習場も充実してきているので、一度正確に平均飛距離を計算してみると、自分が本当の飛ばし屋かどうか判断できるかもしれません。

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