ヘッドスピード40m/sにミニドライバーは必要なのか!? バーナー ミニ ドライバーを徹底試打【ガチ試打40】
YouTubeチャンネル「しだるTV」では、石井良介プロがさまざまなクラブをトラックマンで計測しながら試打し、レビューする様子を動画でお届けしています。メンバーシップ限定動画では、スタッフの芥川順哉(ヘッドスピード40メートル/秒)も試打レビューを行っています。そのレビュー内容を「ゴルフのニュース」でもご紹介します。今回試打したのは、テーラーメイドのバーナー ミニ ドライバー カッパーです。
世の中は“重・短”が流行していますが……
石井良介プロがさまざまなクラブをトラックマンで計測しながら試打、レビューする様子が大人気のYouTubeチャンネル「しだるTV」。そんな「しだるTV」ではメンバーシップ限定動画として、スタッフの芥川順哉(ヘッドスピード40メートル/秒)も試打レビューを行っています。
そこで、どこにでも居る「ヘッドスピード40m/s男」による試打レポートを紹介します。今回はテーラーメイドの「バーナー ミニ ドライバー カッパー」です。
パッと見て目を引くのは、テーラーメイドの旧ロゴがデザインされたソール。カッパー色とあいまって、どこか懐かしい雰囲気を感じさせます。
スペックをチェックすると、ヘッド体積は304cc、クラブ長は43.5インチ、クラブ総重量は331グラム、シャフト重量は67グラム(UST Mamiya PROFORCE 65 M40X JP SPEC、S)となっています。
私が普段使用している3番ウッドが43.25インチで323グラムなので、ややオーバースペックな気もします。果たして打ってみた結果はどうなったのでしょうか。
構えやすく、振りやすさはあるが飛距離が出なかった
一番のナイスショットのデータが以下になります(下の写真)。
普段460ccの大きさのドライバーに慣れているとはいえ、ヘッド体積はゴルフを始めた当初のものに近く、とても構えやすく感じました。
ヘッドの性能はさすがに20年近く経って進化していて、304ccというヘッドの大きさでも、ミスヒットに対する強さやミート率の高さは圧倒的に昔の同サイズと比較しても優れています(当たり前といえば当たり前ですが)。
しかし、やはり超えられないのが物理の壁です。
普段45インチ強のドライバーを一生懸命に振ってヘッドスピード40メートル/秒が精いっぱいの私が、このミニドライバーを振ると、普通に振って36メートル/秒前後、頑張っても38メートル/秒ぐらいしか出ませんでした。
ヘッドスピード1メートル/秒で約6ヤード違うといわれていますから、これだけで12~24ヤードは飛んでいないことになります。実際、私が通常のドライバーでナイスショットをするとトラックマン計測で約240ヤードなので、数値どおりの結果になっています。
また、前段で「ややオーバースペック」と書いた通り、振っていて重く感じ、そのぶんクラブのつかまりもあまりよくない、と感じました(クラブは重くなるにつれてつかまりにくくなる傾向があります)。
一方、つかまえようとすると極端につかまってしまっていたので、うまく操作できる人には「操作性がいいクラブ」と評価されるクラブなのだろうと感じました。
ユーザーの対象としては、ヘッドスピードは最低でも42メートル/秒以上はあったほうがよく、ティーショットで“置きにいきたい”場面が多くある人や、林間コースでプレーする機会が多く、絶対にティーショットで曲げたくないという人、フェアウェイウッドでのティーショットが苦手な人などになるでしょう。
ドライバーのヘッドスピードが40メートル/秒前後の人は、まずティーショットで刻むというシチュエーションはほとんどないと思われるので、現在主流の大型ヘッドで45インチ以上のドライバーが苦手だ、という人以外にはあまりメリットはないかもしれません。
【試打クラブデータ】
テーラーメイド バーナー ミニ ドライバー カッパー(ロフト11.5/13.5 UST Mamiya PROFORCE 65 M40X JP SPEC S)
芥川順哉(あくたがわ・じゅんや)
1970年生まれ。スポーツ誌、若者向け情報誌、ゲーム誌、ゴルフ雑誌編集、ゴルフ専門サイトの編集長を経て独立。現在は、フリーランスのライター、編集をしながら、YouTubeチャンネル「試打ラボしだるTV」スタッフとしても活動中。
※YouTubeチャンネル「しだるTV」のメンバーシップ限定動画内では、全番手(UW~4番)を試打。各番手のナイスショット時の実際の弾道やデータ、打音など、より詳細にお伝えしています。
09/04 18:10
ゴルフのニュース