「パターは1Wと同じ“部屋”」プロが勧めるキャディーバッグへのゴルフクラブの収納術

ビギナーの中には、クラブの並びがぐちゃぐちゃで「使いたいクラブがすぐに見つからない」と焦った経験のある人は少なくないかもしれません。では、キャディーバッグに入れるクラブの順番や位置は決まっているのでしょうか。

上から順に番手の大きいクラブを入れていくと中がスッキリする

 キャディーバッグは、ゴルフクラブはもちろん、ボールやティーなどのラウンドに必要なアイテムをしまうことができる、ゴルファー必須のアイテムです。

 ところが、ビギナーの中には、クラブの並びがぐちゃぐちゃで「使いたいクラブがすぐに見つからない」と焦った経験のある人は少なくないかもしれません。

「パターは1Wと同じ“部屋”」プロが勧めるキャディーバッグへのゴルフクラブの収納術 写真:PIXTA

「パターは1Wと同じ“部屋”」プロが勧めるキャディーバッグへのゴルフクラブの収納術 写真:PIXTA

 スロープレーの原因にもなりかねないですが、キャディーバッグにクラブを入れる位置や順番は決まっているのでしょうか。レッスンプロの関浩太郎氏は以下のように話します。

「ほとんどのキャディーバッグは、肩で担ぐためのベルトが付いている方が高くなっており、より長いクラブを収納できるような形をしています。また、バッグの種類によっても多少異なりますが、口の仕切りで6つの部屋に分かれていることが多いです」

「クラブを入れる適切な位置と順番は、まず高くなっている方を上にした時に1番上の段の左の部屋には最も長いドライバーを入れ、その右隣には次に長いフェアウェイウッドやユーティリティといったウッドを入れていきます」

「次に真ん中の段の左側にロングアイアン、右側にミドルアイアン、1番下の段の左側にショートアイアン、そして右側にウェッジを入れるというのが一例で、1つの部屋におよそ2~3本ずつ分けるとクラブ同士が中で絡まって出し入れしにくくなるのを防ぐことができます」

「最後に、パターを1番上の左の段、つまりドライバーが1本だけ入っている部屋にしまってあげると全体のまとまりも良くなります。このように、家の中を整理整頓するのと同じく『それぞれの定位置を作ってあげる』ことが、見た目もきれいで機能的なキャディーバッグをキープするコツだと言えます」

 キャディーバッグの口は5〜6分割になっているものもあれば、なかには10分割近くまで細分化されているものもあります。しかし、基本的には左上から順番に「Z」の字を描くようにクラブを収納するのが鉄則だそうです。

 また、ビギナー向けにキャディーバッグとクラブがセットで販売されている商品もありますが、最初から理想的な配置でクラブが入れられています。そのため、後から見返してマネしやすいように買った時の状態を覚えておくと良いでしょう。

ポケットはどうやって使うのが賢いの?

 さらに、キャディーバッグには多くのポケットも付けられていますが、どのポケットに何を入れておくのがベストなのでしょうか。関氏は以下のように話します。

「ボールやティー、グローブやグリーンフォークなどラウンドで頻繁に使用するものは、担ぐ側とは反対の『前ポケット』に一式入れるのが最適です。なぜかというと、キャディーバッグはカートに積み込む際に、4人分を横一列に並べるのが基本ですので、サイドポケットやベルトが付いている方の背ポケットでは出し入れするのが難しくなってしまいます」

「ゴルファー、一人ひとりにプレーファストが求められる以上、用具の準備や片づけに無駄な時間がかかっていると、同伴者だけでなく後続組にも迷惑をかけかねません。サイドポケットや背ポケットは大きく作られていることが多いので、レインコートなどのような場所を取り、なおかつ使用頻度が多くないものの収納に用いるのが無難です」

 ゴルフメーカーも、出し入れの回数が多くなりやすいものとそうでないものの棲み分けをしっかりできるよう、ポケットの位置を計算して付けているそうです。

 ビギナーの場合は、ボールを打って前に進むことで精一杯になってしまうため、キャディーバッグのベストな収納までに気が回らないことも多いかもしれません。

 前もって「この部屋にはこのクラブ」「このポケットにはこの用具」と場所を決めておけば、ラウンドでも余裕が生まれるだけでなく、見栄えも良くなってスマートでしょう。

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