アン・シネが日本ツアーを離れ2カ月を母国で過ごした理由 韓国ツアーに2試合出場し今週「日本女子プロ」で復帰

今季、日本ツアーに復帰したアン・シネ。しかし、6月末の「資生堂レディス」に出場して以来、2カ月にわたって欠場が続いている。実は父が大病を患っており、ともに過ごすための帰国だったようだ。

「父の前でいいプレーを見せるのが目標」

 アン・シネが韓国女子ゴルフツアーの「KGレディスオープン」(8月30日~9月1日)に推薦出場を果たしている。先週の「ハンファクラシック」に続き2週連続での母国ツアー参戦だ。

公式戦の「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会」から2カ月欠場した日本ツアーに復帰するアン・シネ 写真:Getty Images

公式戦の「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会」から2カ月欠場した日本ツアーに復帰するアン・シネ 写真:Getty Images

 今季は日本ツアーに参戦中だが、7~8月は帰国して韓国で過ごしていた。その間に韓国ツアーの2試合に出場したわけだが、それには理由があった。アン・シネは現地スポーツ紙「イルガン(日刊)スポーツ」のインタビューに答え、こんなエピソードを語っている。

「今回の試合の目標はお父さんの前でいい姿を見せること。父の体の状態が良くないのですが、楽しい時間を過ごしたいと思っています。私をゴルファーに育てるためにこれまで努力してくれたことに応えたいし、思い出を作りたいんです。久しぶりにゴルフ場に来て、すごくうれしそうなのでホッとしています」

 というのも、父のアン・ヒョジュン氏はガンで闘病中のため、なかなか外には出られない状態。今回は久しぶりに娘の試合を見るために会場を訪れたという。日本ツアーで連戦を続けるアン・シネも父のことは常に気がかりで、今年の夏は帰国して家族と一緒に過ごす時間を増やしたという。

「父の体の状態を考えると、一般車で遠くへの移動は難しいので、キャンピングカーを購入したんです。すごくうれしそうにゴルフ場に来るようになりました」

 父と過ごせる貴重な時間とあって「お父さんの前でいいプレーを見せたいので、一生懸命がんばります。いい結果を残したいです」と語っている。

 アン・シネの韓国ツアー出場は今大会が最後。日本ツアーに戻り、公式戦の「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会」に出場する。まずは予選通過で父に元気を与えたいところだ。

アン・シネ

1990年12月18日生まれ、韓国出身の女子プロゴルファー。2017年に日本ツアー初参戦すると、抜群の美貌とスタイルで注目を集め「セクシークイーン」の愛称で、日本の女子ゴルフ界に旋風を巻き起こした。

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