「すごく緊張したけどデビュー戦にしてはよかった」 13歳アマ・須藤弥勒は“13オーバー”とほろ苦い初日に

注目の13歳・アマチュアの須藤弥勒(すとう・みろく)が「ニトリレディス」でツアーデビュー。初日は「85」の13オーバーとほろ苦い結果となったが、2日目へ前向きな思いも語った。

父が話してくれた長嶋茂雄さんのデビュー戦

◆国内女子プロゴルフ

ニトリレディスゴルフトーナメント 8月22~25日 桂ゴルフ倶楽部(北海道) 6651ヤード・パー72

 「すごく緊張しました。それでもデビュー戦にしては上出来です」

 13歳のアマチュア・須藤弥勒がついにプロツアーデビューを果たしたが、ほろ苦い結果に終わった初日をそう振り返った。

キャディーを務めた母・みゆきさんとラウンド中に笑顔を見せた須藤弥勒(右) 写真:Getty Images

キャディーを務めた母・みゆきさんとラウンド中に笑顔を見せた須藤弥勒(右) 写真:Getty Images

 須藤は12時35分にイ・ナリと村田歩香と同組で1番からスタート。

 出だしは2オン2パットのパーで発進。しかし、2番パー4と3番パー5で連続ボギー、4番パー4はダブルボギーに。それでも粘り強いプレーを見せ、今大会最長ホールの7番パー5(588ヤード)で初のバーディーを奪取。

「パターがなかなか入らなかったので、やっと入ったという感じでした」とホッとした表情。しかし、8番パー3で「+3」、9番パー4をダブルボギーに。「8番で握った番手が暴れてしまって。そこがミスしてしまったポイントかなと思います」と苦笑いを浮かべていた。

 後半はボギーを5つ叩き「85」でホールアウト。13オーバー118位で初日を終えたが、「それでも上出来!」と元気よく答えていた。

長嶋茂雄さんが4打席三振したように、同じように思い切りできたので良かったです。デビュー戦の話題が出たときに、父が私に『長嶋さんみたいなレジェンドだって、デビュー戦は“失敗”してしまったんだから、お前も失敗しても大丈夫だよ』って言ってくれたんです」と父に背中を押されたようだ。

 多くのギャラリーの前でプレーしたことも貴重な経験に。「スタート位置に集まっていた人が、ジュニアの大会の何倍もいたので、すごく緊張しました。今日は練習と同じようにはできなかったので、楽しくできることをやっていきたい」と前を向いた。

須藤 弥勒(すとう・みろく)

2011年8月6日生まれ。群馬県太田市出身。身長150センチ。1歳でゴルフを始め、父・憲一さんの指導を受けて育った。17年に「世界ジュニアゴルフ選手権(6歳以下の部)」で史上最年少優勝。翌18年にも同大会を連覇。19年に「マレーシア キッズ世界選手権」、21年に「アメリカ キッズ世界選手権」、22年に「欧州 キッズ世界選手権」で優勝し、ジュニア世界大会四冠を達成した。

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