レインウエアを着たままクラブハウスに入るゴルファーが多数!? 注意したい雨具のマナーや避けたい失敗例とは?

雨天時のゴルフでは、レインウエアを着用してプレーする人が増えてきましたが、マナーを守れないゴルファーも一定数いるようです。

雨具は脱いでクラブハウスに入るのがマナー

 気象庁は6月21日に関東甲信、東海、近畿地方が梅雨入りしたと見られると発表しました。例年より2週間以上遅い梅雨入りで期間も短いという予想もされていますが、これから数週間は雨のなかゴルフをする確率が高くなります。

良い雨具があれば雨ゴルフがだいぶ快適になりますが… 写真:AC

良い雨具があれば雨ゴルフがだいぶ快適になりますが… 写真:AC

 雨の日のゴルフはレインウエアや傘など普段は使わない雨具を使用するので、うっかりマナー違反をしてしまうゴルファーも多いようです。ルールやマナーの啓蒙活動を積極的に行っている一般社団法人静岡県ゴルフ場協会事務局長の吉田真之氏は以下のように話します。

「レインウエアを着用するタイミングには気をつけたほうがいいでしょう。夏の期間はジャケットの着用を免除するゴルフ場がほとんどですが、レインウエアを着用して来場するのはマナー違反です。基本的には、ロッカールームでゴルフウエアに着替える際にレインウエアを着用して、コースに出るのが良いでしょう」

 レインウエアは衣類の上から着用するもので、耐水性はもちろんゴルフのプレーでの動きやすさに特化しています。さらに吉田氏は、デザイン等でいわゆる雨合羽とは異なる印象があるため、レインウエアを着たままクラブハウスに戻ってくるゴルファーもたまにいると話します。

「プレーを終えたあと、濡れたままクラブハウスに戻ってくるゴルファーが一定数います。そのままレストランを利用したり、ロッカールームを使用されたりすると、他のゴルファーに迷惑がかかってしまいます。たとえ小雨であったとしても、クラブハウス内に水滴を持ち込んでしまう可能性があるので、かならずマスター室あたりで脱いでから来場するようにお願いします。基本的にゴルフ場には乾燥室があるので、レインウエアやレインハットは昼休憩時に乾かしておき、レストランで食事を終えたあとに取りに行くと良いでしょう」

 乾燥室はクラブハウスに造りつけのものや扉が透明なクローゼットのような体裁のものがあり、濡れた雨具をハンガーにかけておくと短時間で乾燥させることが可能です。ゴルフシューズはニオイ等の関係で収納できないことが多いですが、濡れたグローブやキャップ等には使用可能なので、後半のスタートから快適にプレーすることができます。

ラウンド終了後、乾燥室にかけたまま帰宅してしまう

 ただ、吉田氏は乾燥室の使用で強く注意喚起したいことがあるといいます。

「ラウンド終了後、ロッカールームに戻る前にレインウエアを乾燥室に入れて浴室に行き、そのまま着替えて帰宅してしまうゴルファーが結構います。ゴルフ場としても忘れ物への対応で手間が発生してしまうので、乾燥室に入れたことを失念しないよう、十分に注意をお願いしたいです」

 18ホールを終えて汗を流し最後に乾燥室に立ち寄って帰るという手順が普段のゴルフのルーティンにはないため、うっかり忘れてしまうゴルファーは後を絶ちません。また、レインウエアの取り違えが起こることもたまにあるそうなので、自分のレインウエアであることをしっかり確認する癖をつけましょう。

 このように雨天時のラウンドはイレギュラーなことが多いため、うっかりマナー違反や忘れ物をしてしまう危険が増します。上述の失敗例を頭に入れて、同じ轍を踏まないようにしたいものです。

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