「上がり3ホールで足がつらなくなった」 男性でもガンガン使うべし! 疲労軽減効果も望める“日傘ラウンド”のススメ

30度を超える日も多くなり、いよいよ夏ゴルフ本番の季節になりました。この季節になると、プロも含めて女性ゴルファーの多くは「日傘」を差しながらのラウンドをしていますが、男性ではまだまだ少ない印象です。男性ゴルファーも日傘を差した方がいいのでしょうか。

ラウンド中の日傘は体感温度をかなり下げてくれる

 最近では、男性が日傘を差すことも珍しくなくなってきました。ゴルフ場でも、日傘を差している男性を見かけることがあります。

日傘を差して厚さをしのぐ菅沼菜々 写真:Getty Images

日傘を差して厚さをしのぐ菅沼菜々 写真:Getty Images

 筆者も外出時には日傘を持ち歩き、日差しが強い日は必ず差すようにしています。日傘を差すと明らかに涼しくなりますし、信号待ちのときも日陰を探す必要がなくなります。

 そもそも街中で日傘を差すようになったきっかけは、ゴルフ場の傘を日傘として使ったことです。ある夏の暑い日にキャディーさんから「ゴルフ場の傘を日傘として使ったほうがいいですよ。体感温度がだいぶ違います」と言われて差してみたところ、本当に暑さがやわらいで驚きました。それ以来、暑い日は日傘を差してラウンドするようになりました。

 ゴルフ場で日傘を差すようになり、自分はゴルフで日焼けしたくないのだと気付きました。筆者がゴルフを始めた2000年ごろは“日焼けは男の勲章”という時代でした。グローブをはめた左手だけが真っ白で、それ以外の肌は真っ黒に日焼けしているのがゴルファーにとって最も勇ましい姿という風潮があったのです。

 その風潮がいつごろから変わり始めたか定かではありませんが、おそらく2003年9月の宮里藍選手のアマチュア優勝をきっかけに、女子プロゴルフブームが起こったころから変化が始まった気がします。女子プロが日焼け対策を万全に施してプレーするようになり、その姿を見て男子プロも参考にするようになったのではないかと思います。

 個人的にも40代になってから日焼けした翌日に肌へのダメージが残るようになってきたので、日焼け対策に真剣に取り組むようになりました。ラウンド当日だけでなく、普段から日焼け止めを塗るようになり、ラウンド時はUVカット機能が搭載された長袖のアンダーウエアをポロシャツの下に着用するようになりました。

 半袖のポロシャツの下に長袖のアンダーウエアを着用する着こなしは、一部のゴルフ場のドレスコードで「下着を出してプレーするのはだらしない」という理由で禁止されているケースもありますが、そのようなコースに行く機会はほとんどありません。

 ただし、コンペに参加する際は幹事さんに迷惑をかける可能性がありますから、念のためゴルフ場のホームページでドレスコードを確認します。アンダーウエアを着用した状態で日傘を差してプレーすれば、日焼け対策は万全です。

日焼け対策だけでなく疲労軽減効果も

 日傘は日焼け対策に効果を発揮するだけでなく、体力の消耗を防ぐ効果もあります。筆者は夏場のラウンドで終盤に足がつることが多かったのですが、日傘を差すようになってから足がつることがほとんどなくなりました。

 足がつらないようにするにはこまめな水分補給が大事と聞いていたので、1ホールに1回は水分を取るように心がけていましたが、上がり3ホールで足がつるクセはなかなか直りませんでした。ところが日傘を差してから足がつらなくなったので、水分補給だけでなく水分を体内にとどめておくための対策も必要だったことを実感しました。

 一定の年齢よりも上の世代のゴルファーのなかには、今でも日焼け対策をまったくしていない人もいます。他人が口を出す問題ではありませんが、ラウンドの後半に疲れを感じやすかったり、熱中症気味になったりした経験がある人はぜひ一度、日傘を差してプレーしてみてほしいです。

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