「メジャーでしっかり成績出したい」 山下美夢有は今週決定のパリ五輪出場に向けて正念場

「ニチレイレディス」最終日に山下美夢有は6バーディー、ノーボギーの「66」で回り、通算10アンダーの5位タイでフィニッシュした。今週は海外メジャーの「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」に出場するが、大会終了後に決まるパリ五輪日本代表の座を狙う。

日本勢では4番手の山下美夢有

◆国内女子プロゴルフ<ニチレイレディス 6月14〜16日 袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県) 6584ヤード・パー72>

 最終日をトップと4打差の10位タイからスタートした山下美夢有。前半1番から3連続バーディーのあと、6番でも一つ伸ばしてバックナインへ。

 その後も11番と17番の2つのパー3でバーディーを奪取。通算10アンダーの5位タイでフィニッシュして、次戦の海外メジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」に弾みをつけた。

パリ五輪出場に向け、「全米女子プロ」での上位フィニッシュが必須となった山下美夢有 写真:Getty Images

パリ五輪出場に向け、「全米女子プロ」での上位フィニッシュが必須となった山下美夢有 写真:Getty Images

 前回大会覇者としては、優勝したい気持ちもあったのだろう。ホールアウト後の表情からは少し悔しさがにじみ出ていた。

「今日のゴルフはまあまあといった感じです。全体的にゴルフはよくなってきていると思うので、次の海外メジャーでは頑張りたい」

 パリ五輪出場権は、今週開催の大会終了後の24日付の世界ランキングに基づくオリンピックランキングで決まる。現在(16日時点)の世界ランキングは、笹生優花が8位、古江彩佳が19位、畑岡奈紗が20位、山下は21位。

 世界ランキング15位以内なら各国最大4人が出場できるが、16位以下なら2人。現状で山下は2番手を争う形になるが、全米女子プロゴルフ選手権で笹生と古江との直接対決が待っている。

「メジャーは大切にしている試合。しっかりと成績をだしたい」

 日本ツアーの2年連続年間女王が、上位フィニッシュで五輪出場権を勝ち取ることができるのかにも注目だ。

山下 美夢有(やました・みゆう)

2001年生まれ、大阪府出身。2019年のプロテストに合格。21年の「KKT杯バンテリンレディスオープン」でツアー初勝利。22年シーズンは5勝を挙げ、史上最年少21歳103日での年間女王を達成。続く23年も公式戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」連覇を含む5勝を挙げ、2年連続賞金女王の偉業を達成。ツアー通算11勝。加賀電子所属。

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