山下美夢有「パリ五輪に行けるなら行きたい」代表決定まで残り2試合… 来週は海外メジャーへ

2年連続年間女王の山下美夢有が、「ニチレイレディス」のプロアマ戦後に取材に応じ、パリ五輪出場に向けた残り2試合に向けて意気込みを語った。

「緊張より楽しみが大きい」(山下)

◆国内女子プロゴルフ<ニチレイレディス 6月14~16日 袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県) 6584ヤード・パー72>

 今週開催の「ニチレイレディス」をディフェンディングチャンピオンとして迎える山下美夢有。プロアマ戦でコースを回った感触を聞かれ「調子はだいぶよくなってきた」と笑顔を見せる。

 山下にとっては大会連覇がかかる重要な試合でもあるが、8月のパリ五輪代表が決まるまで残り2週という状況だ。

五輪出場へ大事な試合をディフェンディングチャンピオンとして臨む山下美夢有(写真は宮里藍 サントリーレディス) 写真:Getty Images

五輪出場へ大事な試合をディフェンディングチャンピオンとして臨む山下美夢有(写真は宮里藍 サントリーレディス) 写真:Getty Images

 五輪の日本代表は来週の「アース・モンダミンカップ」終了後の24日付の世界ランキングに基づくオリンピックランキングで決まる。世界ランキング15位以内なら各国最大4人が出場でき、16位以下は2人。

 日本勢は笹生優花が8位、古江彩佳が19位、畑岡奈紗が20位、そして山下は21位と日本勢4番手。2番手を狙う山下には、今週の試合と来週の海外メジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」が正念場となる。

「残り2試合なので、(五輪に)行けるなら行きたいけれど、目の前の試合に集中していきたい。もちろんメジャーも大切しているので、いい形で試合を迎えられたらいい」

 まずはニチレイレディスで好成績を収めて、来週の海外メジャーに出場する古江、畑岡と五輪争いの直接対決と行きたいところ。「このコースはショットの精度が求められてくる。どれだけフェアウェイキープしてチャンスをものにできるかがカギとなってくる」。

 五輪出場への大事な試合だが「緊張よりも楽しみが多い」と笑う。大会連覇への準備は整っている。

山下 美夢有(やました・みゆう)

2001年生まれ、大阪府出身。2019年のプロテストに合格。21年の「KKT杯バンテリンレディスオープン」でツアー初勝利。22年シーズンは5勝を挙げ、史上最年少21歳103日での年間女王を達成。続く23年も公式戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」連覇を含む5勝を挙げ、2年連続賞金女王の偉業を達成。ツアー通算11勝。加賀電子所属。

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