トヨタ自動車、投手力で歴代最多V=世代交代進め復活―社会人野球日本選手権

全5試合が2失点以下。世代交代を進めてきたトヨタ自動車が重厚な投手力を武器に、覇権を奪回した。
「初回からこの回が最後と思って投げた」と先発の増居。140キロ台後半の直球は最後まで切れがあり、変化球も低めに制球した。慶大時代からバッテリーを組む福井のリードにも支えられ、「テンポ良く投げることができた」。自身は準々決勝から2試合連続完封。文句なしの最高殊勲選手賞に輝いた。
昨年の日本選手権に続き、今夏の都市対抗大会は2回戦敗退。投手陣の屋台骨だった佐竹も引退した。過渡期にある中、今大会は経験豊富な嘉陽に加え、2年目左腕の増居や中継ぎの新人後藤らが台頭。主将の逢沢は「この秋は若い力で頑張ってきた」。歴代最多に並ぶ7度目の栄冠となり、「常勝軍団」の復活を印象づけた。

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