日本代表 格上相手は5戦全敗 平均50失点に選手の心理は…長田智希「超速をやっていく中で大事な部分、そこはぶらさずに」

◆ラグビー・テストマッチ▽リポビタンDツアー2024 フランス 52―12 日本(10日、フランス競技場)

 世界ランク14位の日本代表は、同4位のフランス代表に敵地で挑み12―52で敗戦。過去1分12敗のフランスに8トライを奪われ、テストマッチ3連敗となった。フッカー原田衛(BL東京)は「フィジカルで負けて相手に勢いを作られ、流れをもっていくことができなかった。最初の20分でいいプレーができなかった」と、振り返った。

 過去1分12敗の相手に、敵地で序盤からペースを握られた。前半4分にWTBビエルビアレに先制トライを許すと、前半だけで5トライを献上。後半にFWタタフ(ボルドー)のトライなどで12得点したが、40点差をつけられる大敗を喫した。後半の出来について、原田は「フランス相手でも、ジャパンらしいラグビーができた」と一定の手応え。その中で「フィジカルと、80分間やり続けるフィットネスが課題」とした。

 9年ぶりに日本を指揮するエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ体制でのテストマッチは、これで3勝6敗。世界ランク10位以内の格上とは、6月からイングランド(5位、17●52)、イタリア(8位、14●42)、フィジー(10位、17●41)、ニュージーランド(3位、19●64)、フランス(4位、12●52)と戦ったが、いずれも敗れている。「超速ラグビー」を掲げる中で、格上相手に平均50・2失点と守りが課題。指揮官は経験値の浅いチームを強調する中、プロップの竹内柊平(浦安)も「得点されたり、自分たちがうまくいかない時に、どうチームでつながるか」と課題を語った。

 10月26日のニュージーランド戦から2戦連続で突き放され、WTB長田智希(埼玉)は「自信というところで言うと、大敗が続いて気持ちが落ち込む部分は、全員があると思う」とコメント。それでも前を向き「今は強豪国とやっていく中で、次に向けて進んでいくしかない。うまくいかないといろんな事に目が行きがちになるけど、そうではなくてエディーさんが挙げているオフザボールの動きやフィジカル、超速ラグビーをやっていく中で大事にしようと言っている部分、そこはぶらさずにやっていくことはすごく大事」と語った。日本は16日にウルグアイ戦を迎え、25日に敵地でイングランド戦に臨む。

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