貴景勝、28歳1か月で土俵に別れ 度重なる首などのけがに勝てず平成以降の横綱、大関では最も若く…

貴景勝

 日本相撲協会は秋場所13日目の20日、元大関の関脇・貴景勝(常盤山)の現役引退と年寄「湊川」の襲名を発表した。14日目の21日に会見を開く。師匠の常盤山親方(元小結・隆三杉)が、この日の午前に協会へ引退届を提出したことを明かした。師匠によると、11日目(18日)に貴景勝本人から引退の意向を伝えられたという。

 9度目のカド番で迎えていた7月の名古屋場所では5勝10敗に終わり、2度目の大関陥落。10勝すれば1場所での大関復帰がかなう今場所は連敗スタートで、3日目から休場となっていた。常盤山親方は「よくやりましたよ」と、ねぎらった。

 貴景勝は埼玉栄高3年の2014年秋場所に貴乃花部屋から初土俵を踏んだ。突き、押しを武器に17年初場所で新入幕となり、18年九州場所で初優勝した。19年春場所後に大関に昇進し、在位2場所で陥落したが、1場所で復帰。4度の優勝を誇り、うち3度は大関での優勝だったが、首などの度重なる負傷に悩まされ、横綱には届かなかった。大関在位30場所。28歳1か月での引退は、昭和以降昇進で最高位が大関の力士では2番目の若さ。平成以降では横綱を含めても、最も若い土俵との別れとなった。

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