元大関貴景勝が引退=優勝4回、在位30場所―大相撲

貴景勝



日本相撲協会は大相撲秋場所13日目の20日、大関を30場所務めた関脇貴景勝(28)=本名佐藤貴信、兵庫県出身、常盤山部屋=の現役引退を発表した。年寄「湊川」を襲名し、後進の指導に当たる。21日に記者会見に臨む予定。
9度目の大関かど番だった7月の名古屋場所で負け越し、関脇へ転落。秋場所では2桁白星による1場所での大関復帰を目指していたが、初日から2連敗を喫した後、古傷を抱える首の状態が悪く、3日目から休場していた。
2014年秋場所初土俵。重い突き押しを武器に出世し、小結だった18年九州場所で初賜杯を抱いた。19年春場所後、初土俵から所要28場所で新大関に。膝や首のけがに苦しみながら、23年秋場所で4度目の優勝を遂げた。
綱とりに3度挑みながら、最高位には手が届かなかった。首の状態が良くならず、24年は5場所中、4場所休場。三賞受賞は7回(殊勲3、敢闘2、技能2)、金星3個。



◇貴景勝の略歴
貴景勝本名佐藤貴信、兵庫県出身、常盤山部屋。埼玉栄高出身。貴乃花部屋に入門し、14年秋場所初土俵、17年初場所新入幕。18年10月、貴乃花親方の日本相撲協会退職によって転籍。小結だった同年九州場所で初優勝を遂げた。19年春場所後に大関昇進。2場所で陥落した後、同年秋場所で12勝を挙げて大関復帰。9度目のかど番で臨んだ24年名古屋場所で負け越し、関脇への転落が決まった。大関在位は30場所。優勝4回。三賞は殊勲3回、敢闘2回、技能2回。金星3個。175センチ、165キロ。28歳。得意は突き、押し。


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