秋季四国高校野球、明徳義塾が優勝 明治神宮野球大会初戦は横浜と

第77回秋季四国地区高校野球大会の決勝で、最後の打者を打ち取り、マウンド付近に集まって喜ぶ明徳義塾の選手たち=2024年11月4日午後0時43分、高知県立春野、蜷川大介撮影

 第77回秋季四国地区高校野球大会(四国地区高校野球連盟主催)は4日、高知市の県立春野球場で決勝があり、明徳義塾(高知1位)が高松商(香川1位)を5―3で破り、4年ぶり12回目の優勝を果たした。

 明徳義塾は20日に東京で開幕する明治神宮野球大会に、四国地区代表として出場する。21日に関東地区代表の横浜(神奈川)と対戦する。

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(4日、第77回秋季四国地区高校野球大会決勝 明徳義塾5―3高松商)

 明徳義塾の三塁手、続木(つづき)琥太朗選手(1年)は責任を感じていた。

 初回、高松商の先頭打者のゴロをトンネル。二回には慎重になりすぎてゴロを待って捕球し、内野安打にされた。そして先取点を奪われた。

 一方の明徳義塾打線は三回までノーヒット。「悪い流れは僕の守備のせい。挽回したい」

 チャンスは四回の打席で回ってきた。

 四球に5番、6番打者の連打で2死満塁。「思いきり振って、つなごう」。高めの直球をたたいた。センター前に飛んだ打球は、逆転の2点適時打に。さらに8番、9番も適時打で続き、5連打で一挙4点を挙げた。

 明徳義塾の現チームには、今夏の甲子園に出場した主力4人が残る。今秋スタメン入りした続木選手は四国大会で9打数5安打。新戦力として育っている。

 続木選手は「今日は打ててほっとした。本来は守備の方が得意なんです」と言う。

 この日、チームが放った11安打はすべて外野まで運ぶ単打。しぶとくつなぐ戦いぶりだった。一方、守備は3失策。歴代のチームは堅守を誇ったが、「新チームはこんなもの。これから鍛える」と馬淵史郎監督。

 20日開幕の明治神宮大会に出場する。池田佑二主将(2年)は「全国のトップレベルの選手が相手。ミスをなくし、守り勝つ野球をしたい」と意気込みを語った。(蜷川大介)

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