敗退はしたが、本領発揮のレーザービーム 新田・平家照都選手

新田―高松商 四回表、2点目となる適時二塁打を放ち、二塁上で喜ぶ新田・平家照都選手=2024年11月3日、高知県立春野、中川壮撮影

 (3日、第77回秋季四国地区高校野球大会準決勝 新田3―5高松商)

 新田が2点を先行した直後の四回裏の守備、相手の先頭打者の打球が右中間を抜けた。打者は二塁を回って三塁へ。中継に入った二塁手の平家照都(しょうと)選手(2年)は右翼手からの送球を捕ると、三塁へ、レーザービーム。ショートバウンドしたが間一髪でアウトに。ピンチの芽を摘んだ。

 「ショート酒井(真聖(まさと)選手)の『一発(三塁へ直接)』の声が耳に入ったんで投げられた。(三塁手)拝志(晟拳(せいけん)選手)のカバーと酒井の声があってのプレー」と仲間に感謝した。「自分は守備で(先発メンバーに)入ってる」と自覚する本領を発揮した。

 打順は8番。だが四回表には、2死二塁で左中間適時二塁打を放ち、追加点に貢献した。

 2点リードで迎えた八回裏、同点本塁打など相手中軸の3連打で逆転された。岡田茂雄監督は「2番打者への四球が全て」と話した。

 平家選手はこの場面で「もっと投手や野手に声をかけていたら」と悔やむ一方、「負けは負け」ときっぱり。「夏の愛媛大会で優勝し、甲子園で勝つのが目標。守備はもっと精度を上げ、打撃は自分の仕事を打席の中で考えてやっていきたい」と力強く言った。(中川壮)

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