J1最高額は誰だ!? Jリーガー市場価値ランキング1〜10位。今季国内最強の男とは?【2024年最新版】

【写真:Getty Images】

 明治安田Jリーグの2024シーズンが開幕した。J1リーグで最も高い市場価値を持つのはどの選手なのか。今回フットボールチャンネル編集部は、データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値ランキングを紹介する。※市場価値は2月22日時点。価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠。
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●10位:武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)

生年月日:1992年7月15日
市場価値:180万ユーロ(約2億5200万円)
2023リーグ戦成績:34試合10得点10アシスト

 昨季のJ1でヴィッセル神戸の優勝に貢献した武藤嘉紀は、市場価値180万ユーロ(約2億5200万円)でリーグ10位だ。

 FC東京でプロとしてのキャリアを始めた武藤は、2015年夏にドイツのマインツに加入した。その後、2018年夏にイングランドのニューカッスルへ移籍した際に、市場価値が1000万ユーロ(約14億円)まで上昇している。その後はヨーロッパで価値を高めることができず、市場価値が250万ユーロ(約3億5000万円)まで下がった2021年夏に神戸で日本復帰した。

 武藤はJリーグで再び自身の価値を示しており、昨季は10得点10アシストを記録した。さらに、前線からの守備でもチームに大きく貢献し、攻守両面でチームを支えた。一般的に市場価値が下がる年齢だが、Jリーグ復帰後の減少は緩やかで、評価の高さがうかがえる。

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●9位:ドレシェヴィッチ(FC町田ゼルビア)

生年月日:1997年1月24日
市場価値:190万ユーロ(約2億6600万円)
2023/24リーグ戦成績:16試合0得点2アシスト(ファティ・カラギュムリュク)

 FC町田ゼルビアの新戦力であるドレシェヴィッチの市場価値は、リーグで9位の190万ユーロ(約2億6600万円)となっている。

 ドレシェヴィッチはスウェーデン生まれのセンターバックで、同国の名門エルフスボリの下部組織で育ってプロデビューを飾り、2019年にオランダのヘーレンフェーンに加入した。エールディビジでの活躍で注目を集めると、スウェーデンの世代別代表でプレーしていた同選手は、コソボ代表としてA代表デビューを飾っている。その後、2022年夏にトルコのファティ・カラギュムリュクに加入して、1年半にわたってレギュラーとしてプレーして町田にやってきた。

 186cmの長身DFであるドレシェヴィッチは、守備面での活躍はもちろんだが、後方からのゲームメークにも期待が集まる。質の高い右足のキックは、距離を問わず正確なパスを出せるため、最終ラインからの大きな展開に注目だ。ヘーレンフェーン時代は距離のあるFKを直接決めており、特に縦にストンと落ちるシュートには自信を持っている様子で、町田の1つの武器になるかもしれない。

●8位:アレクサンダル・チャヴリッチ(鹿島アントラーズ)

生年月日:1994年5月18日
市場価値:200万ユーロ(約2億8000万円)
2023/24リーグ戦成績:15試合9得点6アシスト(スロバン・ブラチスラバ)

 鹿島アントラーズの新戦力であるアレクサンダル・チャヴリッチは、チーム最高タイの市場価値で、主力としての活躍が期待されているウインガーだ。

 クロアチア生まれのチャヴリッチは現在29歳。セルビアの世代別代表経験があり、その後大きな飛躍ができずにいたが、2023/24シーズンのスロバキア1部リーグで15試合に出て9得点6アシストを記録し、UEFAカンファレンスリーグでも6試合で4得点2アシストと大活躍で、2022年6月に50万ユーロ(約7000万ユーロ)だった市場価値は、1年半で200万ユーロ(約2億8000万円)に急上昇した。

 チャヴリッチは足もとの技術とスピードに優れた選手で、左右どちらの足でも正確なキックができるため、鹿島の新たな得点源として期待できる。186cmの長身選手で、名古屋グランパスとのJ1開幕戦で決めたJリーグ初得点はヘディングでのゴールだった。ただ、これまでのキャリアを振り返るとヘディングでのゴールはあまり多くなく、むしろ名古屋戦で長距離ドリブルからのアシストの方が持ち味を発揮したシーンと言えそうだ。

●7位:鈴木優磨(鹿島アントラーズ)

生年月日:1996年4月26日
市場価値:200万ユーロ(約2億8000万円)
2023リーグ戦成績:33試合14得点5アシスト

 鹿島アントラーズ鈴木優磨は、200万ユーロ(約2億8000万円)の市場価値が付いている。これは、Jリーグの日本人選手で最高額だ。

 鈴木は2023シーズンのJリーグで14得点を挙げた。決定力の高さは大きな武器だが、下がってパスを引き出して攻撃を組み立てることもできる万能FWで、鹿島にとって不可欠な選手だ。

 市場価値はベルギーのシント=トロイデンに在籍していた2021年6月に記録した350万ユーロ(約4億9000万円)が自身最高額で、その後下落したが、2022年1月の鹿島復帰後は市場価値をキープしている。

 鈴木は1月に右頬骨を骨折してチームに不安が走ったものの、名古屋グランパスとの開幕戦に途中出場して相変わらずの積極性を示した。チームを成功に導くことができれば、さらに市場価値を高める可能性もあるはずだ。

●6位:アレクサンダー・ショルツ(浦和レッズ)

生年月日:1992年10月24日
市場価値:220万ユーロ(約3億800万円)
2023リーグ戦成績:34試合7得点1アシスト

 2023シーズンのJリーグ最強DFだったと言っても過言ではない浦和レッズのアレクサンダー・ショルツは、220万ユーロ(約3億800万円)の市場価値で6位となっている。

 対人守備でもビルドアップでも浦和の最終ラインで圧倒的な存在感を見せているショルツは、現在31歳。一般的に市場価値が下がり始める年齢だが、2021年7月の加入からほとんど価値が下がっていないことからも、評価が高いことは間違いない。

 2023シーズンであれば、この市場価値はJリーグ最高額だ。ただ、この冬の移籍でそれ以上の市場価値を持った選手が続々とやってきているため、この順位まで下がった形である。

 それでも、これまでの浦和での活躍を考えると、2024シーズンも大いに期待ができる。市場価値どおりの活躍が計算できるビッグネームだ。

●5位:ウェルトン・フェリペ(ガンバ大阪)

生年月日:1997年8月6日
市場価値:220万ユーロ(約3億800万円)
2023/24リーグ戦成績:16試合3得点4アシスト(レフスキ・ソフィア)

 ガンバ大阪の新戦力であるウェルトン・フェリペは、ドリブル突破を武器とするブラジル人ウインガーで、市場価値は220万ユーロ(約3億800万円)となっている。

 ブラジルでプロキャリアを始めたウェルトン・フェリペは、2022年1月にブルガリアのレフスキ・ソフィアに加入。リーグ屈指のドリブラーとして評価を高めた。加入時に市場価値は付いていなかったが、2年間の活躍で現在の市場価値となっている。

 ウェルトン・フェリペは爆発的なスピードが武器で、急激な加速で相手を置き去りにする。そのスピードの中でも巧みにボールを扱うことができ、得点関与が期待できる選手だ。また、身長175cm・体重80kgで、体格はどっしりしている。それだけにコンタクト勝負には強い印象で、相手に並んでしまえば、フィジカルとスピードで突き進むことができるタイプだ。

 個の力で切り裂けるタイプのウインガーは、G大阪にとって欲しかった人材と言えるはず。Jリーグでどのような働きを見せるかに注目だ。

●4位:ヴィトール・ブエノ(セレッソ大阪)

生年月日:1994年9月5日
市場価値:250万ユーロ(約3億5000万円)
2023リーグ戦成績:32試合5得点5アシスト(アトレチコ・パラナエンセ)

 ヴィトール・ブエノは今季からセレッソ大阪に加わった新戦力で、250万ユーロ(約3億5000万円)の市場価値が付いている。

 現在29歳のヴィトール・ブエノは、サントスに在籍していた22歳から23歳の時期に市場価値が500万ユーロ(約7億円)に上昇したが、その後は下落した。それでも、2023シーズンにブラジル1部リーグで5得点5アシストと結果を残し、市場価値は130万ユーロ(約1億8200万円)から1年で約2倍になっている。

 ヴィトール・ブエノは、攻撃の複数ポジションをこなせるブラジル人で、C大阪では2列目の起用が予想される。推進力があり、密集でのボールキープを苦にしないテクニックもあるヴィトール・ブエノは、特にキックの精度が魅力だ。キックの種類も豊富で、ミドルレンジで前を向けば鋭いシュートを狙うことができる。セットプレーでも強力な武器になるはずだ。

 不安要素があるとすれば、日本への適応という点だろう。ヴィトール・ブエノはプロキャリアで1度しかブラジルを離れたことがない。2018年夏から1年間の期限付き移籍でウクライナのディナモ・キーウに加入したときは、公式戦3試合出場で無得点という結果に終わっていた。

●3位:オラ・ソルバッケン(浦和レッズ)

生年月日:1998年9月7日
市場価値:300万ユーロ(約4億2000万円)
2023/24リーグ戦成績:5試合0得点0アシスト(オリンピアコス)

 浦和レッズの新加入選手であるオラ・ソルバッケンは、ノルウェー代表のウインガーだ。市場価値は300万ユーロ(約4億2000万円)である。

 ソルバッケンはイタリアのローマから期限付き移籍で加入した。昨年1月にノルウェーのボデ/グリムトからローマへ移り、夏の移籍市場の閉鎖間際にギリシャのオリンピアコスへ期限付き移籍となっている。

 2023年は所属クラブでプレーする機会が少なく、市場価値は350万ユーロ(約4億9000万円)から300万ユーロに下がった。ただ、その能力は折り紙付き。切れ味鋭いドリブルを武器にサイドから仕掛けていくレフティーで、浦和の攻撃に違いを生み出すことが期待される。

 マリウス・ホイブラーテンはボデ/グリムト時代のチームメートで、ペア・マティアス・ヘグモ監督は同じノルウェー人。適応の面でも、心強い存在がいる。2023年が不完全燃焼だっただけに、本人の中でも自身の価値を示したいという気持ちを強く持っているのではないだろうか。

●2位:エリソン(川崎フロンターレ)

生年月日:1999年4月13日
市場価値:300万ユーロ(約4億2000万円)
2023リーグ戦成績:13試合1得点1アシスト(サンパウロ)

 川崎フロンターレに加入したエリソンは、24歳のブラジル人FWだ。市場価値は300万ユーロ(約4億2000万円)で、チームトップである。

 エリソンは2022年1月にボタフォゴに加入したあと、ポルトガルのエストリルと、サンパウロへの期限付き移籍を経験し、今年1月に完全移籍で川崎に加入した。市場価値は2022年に記録した400万ユーロ(約5億6000万円)が自身最高で、その後下落しているものの、24歳と若く、今後の活躍次第で評価を上げる可能性がある。

 エリソンは身長が180cmで大柄ではないが、83kgという体重が示すとおり、圧倒的なフィジカルがある。躍動感のあるドリブルで突破していくことができ、強烈な左足のシュートでゴールを狙っていく。急加速で相手を抜きにかかったところで一気にスピードをゼロにする深い切り返しも特徴的で、得意の形に持ち込んだら多くのゴールが期待できそうだ。

 元得点王のレアンドロ・ダミアンが去った川崎は、エリソンの活躍がチームの成績に直結する可能性もある。今季公式戦3試合で3得点と最高のスタートを切っているだけに、ファンの期待はますます高まっている。

●1位:サミュエル・グスタフソン(浦和レッズ)

生年月日:1995年1月11日
市場価値:300万ユーロ(約4億2000万円)
2023リーグ戦成績:29試合1得点8アシスト(BKヘッケン)

 浦和レッズに加入したスウェーデン代表のサミュエル・グスタフソンは、市場価値300万ユーロ(約4億2000万円)でJ1最高額となっている。

 29歳のグスタフソンは、2013年にBKヘッケン(スウェーデン)でプロデビューを飾った。その後、2016年からはイタリアに活動の場を移して、トリノ、ペルージャ、ヴェローナ、クレモネーゼでプレーしたものの、市場価値を大きく高めることはできず、2021年夏にBKヘッケンに復帰している。

 しかし、母国に戻ったあとでブレイクした。大柄ながら繊細なボールタッチで攻撃を組み立て、正確なパスでチャンスメイクし、BKヘッケンのボランチとして活躍。2022年11月に27歳でスウェーデンA代表デビューを飾った。2021年夏時点で市場価値は70万ユーロ(約9800万円)だったが、自身最高額の300万ユーロまで市場価値を急上昇させて浦和に加入している。

 BKヘッケンは、今季からチームを指揮しているペア・マティアス・ヘグモ監督が率いていたクラブで、グスタフソンは早期適応が期待されている。高額な市場価値に見合う働きを見せてくれるだろうか。

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