最高額は誰だ! サッカー日本代表最新メンバー市場価値ランキング11~20位。上田綺世は何位

【写真:Getty Images】

 ミャンマー代表に5-0で勝利したサッカー日本代表は、21日にシリア代表と対戦する。今回は、FIFAワールドカップアジア2次予選に臨む日本代表最新メンバーの市場価値ランキングを紹介する。(市場価値、成績は『transfermarkt』を参照。金額が並んだ場合の順位はサイトに準拠、メンバーは8日時点)
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●20位:中山雄太

生年月日:1997年2月16日
所属クラブ:ハダースフィールド(イングランド)
市場価値:150万ユーロ(約2億1000万円)
23/24リーグ戦成績:11試合0得点1アシスト
日本代表通算成績:20試合0得点2アシスト

 中山雄太は昨年10月に比べて市場価値が下がっているが、これは一時的なものになりそうだ。右アキレス腱断裂の重傷で長期離脱を経験したが、完全復活と言える働きを見せている。

 中山は昨年夏にオランダのズヴォレからイングランドのハダースフィールドへ移籍。同年10月に市場価値が180万ユーロ(約2億5200万円)となったが、11月の負傷でカタールワールドカップ出場を逃した上、2023/24シーズンを棒に振り、今年6月には市場価値が150万ユーロ(約2億1000万円)まで下がっている。

 今季復帰を果たすと、9月20日の第7節以降はほぼ全試合で先発起用されており、完全にかつてのフォームを取り戻した。

 10月に日本代表にも復帰すると、今月16日のミャンマー代表戦では代表で初めてキャプテンマークを巻いてプレー。相手に隙を与えることなく、大勝に貢献した。今季の復活を考えれば、次のアップデートでは再び市場価値が上がっているはずだ。

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●19位:谷口彰悟

生年月日:1991年7月15日
所属クラブ:アル・ラーヤン(カタール)
市場価値:150万ユーロ(約2億1000万円)
23/24リーグ戦成績:8試合0得点0アシスト
日本代表通算成績:23試合1得点1アシスト

 谷口彰悟は、32歳という年齢の影響もあり、市場価値は右肩下がりだ。最新の市場価値は150万ユーロ(約2億1000万円)となっている。

 今年1月に長く過ごした川崎フロンターレを離れて、カタールのアル・ラーヤンに移籍した谷口。カタール1部リーグでは加入後全試合でフル出場を続けており、不動の地位を築いている。今季のアル・ラーヤンでリーグ戦にフル出場を続けているのは谷口を除いて4人だけで、レオナルド・ジャルディム監督が信頼していることは明らかだ。

 今回の代表メンバーでは最年長。市場価値は2019年の250万ユーロ(約3億5000万円)をピークに減少を続けているが、日本代表で求められているものはピッチ上のパフォーマンスだけでなく、リーダーシップや豊富な経験など多岐にわたり、信頼は厚い。

 16日のミャンマー代表戦では先発出場で45分間プレー。攻守ともに安定感のあるパフォーマンスでチームの勝利に貢献した。

●18位:田中碧

生年月日:1998年9月10日
所属クラブ:デュッセルドルフ(ドイツ)
市場価値:200万ユーロ(約2億8000万円)
23/24リーグ戦成績:12試合3得点0アシスト
日本代表通算成績:23試合6得点1アシスト

 田中碧はまだ25歳だが、市場価値は減少傾向にある。

 2021年夏に川崎フロンターレからデュッセルドルフに移籍したが、期待された活躍には程遠く、2021/22、22/23シーズンは2年連続でリーグ戦1得点1アシストという数字に終わっている。

 今年夏にステップアップが噂されたが、実現はせず。田中はデュッセルドルフに残って苦しんでいる様子だった。ドイツメディア『ビルト』によると、デュッセルドルフのダニエル・ティウネ監督は先月、「テクニシャンの彼は(ドイツ)2部のプレースタイルに適応しきれていない。彼にとって簡単な時期ではない」と語り、田中の国内リーグでの不振を分析していた。

 それでも10月のサッカー日本代表に招集されると、カナダ代表戦で2ゴールの活躍を披露。この活躍を受けて『ビルト』は、「田中は日本代表での22試合で6ゴールを決めているが、デュッセルドルフでは64試合で2得点だけ」と記していたが、その批判にも応える形で、代表戦からドイツに戻った直後のリーグ戦2試合で3ゴールを決めた。

 田中の市場価値は今年6月に250万ユーロ(約3億5000万円)だったところから、10月に200万ユーロまで下がった。この1カ月のような活躍を続ければ、市場価値は再び高まるはずだ。

●17位:川辺駿

生年月日:1995年9月8日
所属クラブ:スタンダール・リエージュ(ベルギー)
市場価値:280万ユーロ(約3億9200万円)
23/24リーグ戦成績:14試合4得点2アシスト
日本代表通算成績:6試合1得点1アシスト

 川辺駿は負傷のため不参加となったが、ヨーロッパで評価を高めているMFだ。現在の280万ユーロ(約3億9200万円)という市場価値は、自身最高額である。

 川辺は2022/23シーズンにスイスのグラスホッパーでリーグ戦9得点8アシストを記録。今年夏にベルギーのスタンダール・リエージュに移ってもたびたび得点に絡んでおり、ここまでリーグ戦14試合で4得点2アシストという成績を残している。

 スタンダールのファーガル・ハーキンSDは先月、「彼のインテリジェンスはスタンダールの武器。まさに我々が求めていたプロフィールだ」とベルギーメディア『Nieuwsblad』で称賛していた。

 新天地で早くも認められている川辺。これからさらに市場価値を高めていく可能性はありそうだ。

●16位:町田浩樹

生年月日:1997年8月25日
所属クラブ:ユニオン=サンジロワーズ(ベルギー)
市場価値:300万ユーロ(約4億2000万円)
23/24リーグ戦成績:11試合0得点0アシスト
日本代表通算成績:4試合0得点0アシスト

 町田浩樹は、ヨーロッパで徐々に市場価値を高めているセンターバックだ。最新の市場価値は300万ユーロ(約4億2000万円)である。

 鹿島アントラーズで育った町田は、2022年1月にユニオン=サンジロワーズへ移籍。このときの市場価値は85万ユーロ(約1億1900万円)だったが、移籍後すぐに定位置をつかんで評価を高めた。2022/23シーズンは開幕直後に恥骨の問題で長期離脱を強いられてしまい、リーグ戦の出場は7試合どまりだったが、今季は開幕からレギュラーとしてプレーしているところだ。

 コンスタントにプレーしている町田は、今年6月に200万ユーロ(約2億8000万円)だった市場価値が10月のアップデートで300万ユーロまで上昇しており、短期間で1.5倍となっている。

 町田はプレー以外の取り組みも評判で、先月はベルギー『Het Nieuwsblad』のインタビューに英語で応じ、「ユニオンのピッチの内外で好印象を与えている」と同メディアは記した。さらに『Le Soir』は、「日本人選手としては珍しく英語で応えた」と伝えている。町田はインタビューの中で「チームメートや監督とコミュニケーションを取る上で大切なこと」と、語学の重要性を語っていた。

●15位:浅野拓磨

生年月日:1994年11月10日
所属クラブ:ボーフム(ドイツ)
市場価値:400万ユーロ(約5億6000万円)
23/24リーグ戦成績:11試合4得点1アシスト
日本代表通算成績:47試合9得点4アシスト

 サッカー日本代表きっての快足が武器の浅野拓磨は、最新の市場価値が400万ユーロ(約5億6000万円)だ。2021年夏にボーフムに加入したときは市場価値が300万ユーロ(約4億2000万円)で、緩やかながら上昇を続けている。

 浅野はボーフム1年目の2021/22シーズンにリーグ戦で3得点4アシストという成績だった。続く22/23シーズンは3得点2アシストだったが、今季はすでに4得点1アシスト。ゴール数はすでに過去2シーズンを超えている。

 今季の浅野は、1試合2得点が2回。第3節アウスクブルク戦で2ゴールを挙げたあとはしばらく得点が止まっていたが、今月3日の第10節ダルムシュタット戦で2ゴールを決めて、チームの今季リーグ戦初勝利に貢献し、ゴールの感覚を取り戻したところだ。

 だが、続く第11節のケルン戦では決定機を決めきれず、批判的な意見も多かった。現時点でチーム内得点王ではあるものの、ドイツ『キッカー』の今季平均採点は3.82(1〜6で評価、1が最高)。これはボーフムで6番目の評価であり、決して高い評価を受けているわけではない。ボーフムで2番目に高い市場価値が付いている選手なだけに、さらなる活躍が期待されているはずだ。

●14位:前田大然

生年月日:1997年10月20日
所属クラブ:セルティック(スコットランド)
市場価値:600万ユーロ(約8億4000万円)
23/24リーグ戦成績:12試合2得点2アシスト
日本代表通算成績:13試合3得点0アシスト

 前田大然は運が悪い時期を過ごしているが、高く評価されている日本人選手だ。最新の市場価値は600万ユーロ(約8億4000万円)となっている。

 10月の代表戦を辞退していた前田は、今月7日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のアトレティコ・マドリード戦でひざを負傷。復帰には1カ月半ほど要する見込みで、今回も不参加となることが決まっている。

 市場価値はセルティック加入から上昇を続けている。スコットランドへ渡ったときは110万ユーロ(約1億5400万円)だったが、着実に上昇を続けて現在は600万ユーロだ。

 カタールワールドカップで3試合に出場して1ゴールを記録した前田。ワールドカップ後の出場は2試合となっており、不動の地位を築いているわけではない。代表でもアピールしたいはずだが、まずはケガをしっかりと治すことが最優先だ。

●13位:上田綺世

生年月日:1998年8月28日
所属クラブ:フェイエノールト(オランダ)
市場価値:800万ユーロ(約11億2000万円)
23/24リーグ戦成績:9試合1得点0アシスト
日本代表通算成績:18試合5得点0アシスト

 上田綺世の市場価値は自身最高額の800万ユーロ(約11億2000万円)となったが、本人は現状に満足していないはずだ。

 2022/23シーズンにベルギーのセルクル・ブルッヘで活躍した上田は、今年夏の移籍市場で900万ユーロ(約12億6000万円)の移籍金でオランダのフェイエノールトへ加わった。

 しかし、オランダ王者で待っていたのは熾烈なポジション争いだった。特に22歳のサンティアゴ・ヒメネスは強力なライバルで、ここまでリーグ戦12試合で13得点3アシストを記録している。こうなると、上田がベンチスタートになるのは仕方のないことかもしれない。

 それでもチャンスがないわけではなく、上田は途中出場でリーグ戦9試合に出ており、一定の信頼はつかんでいる。それだけに結果が欲しいところではあるが、今月11日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)・ラツィオ戦では途中出場で終盤に決定機を迎えたものの、得意のヘディングシュートを決められず、悔しさをにじませていた。

 前述のヒメネスは、遅かれ早かれビッグクラブに引き抜かれるとみられているが、上田はそのときを待つのではなく、今からもっと出番を増やしたいはず。16日のミャンマー代表戦ではハットトリックを達成し、得点感覚がさび付いていないことを証明していたが、クラブでも結果を出してエースにプレッシャーをかけられるだろうか。

●12位:菅原由勢

生年月日:2000年6月28日
所属クラブ:AZ(オランダ)
市場価値:1000万ユーロ(約14億円)
23/24リーグ戦成績:11試合0得点4アシスト
日本代表通算成績:7試合0得点1アシスト

 菅原由勢はオランダで高く評価されており、最新の市場価値は1000万ユーロ(約14億円)となっている。

 2019年夏に名古屋グランパスからAZへ移籍した菅原は、少しずつ信頼をつかみ、2021/22シーズン以降は不動の右サイドバックに定着している。特にアシスト能力はメキメキ向上しており、21/22シーズンが4アシスト、22/23シーズンが8アシストを記録しており、今季は11試合で4アシスト。シーズン2桁も十分にありえるペースだ。

 今年夏に650万ユーロ(約9億1000万円)だった市場価値は、10月のアップデートで1000万ユーロに急上昇しており、注目度はさらに高まっている。

 9月にはリバプール専門メディアの『アンフィールド・ウォッチ』が、リバプールが菅原に興味を持っていると報じていた。世界的なビッグクラブからもチェックされる選手となっているようだ。

●11位:伊東純也

生年月日:1993年3月9日
所属クラブ:スタッド・ランス(フランス)
市場価値:1000万ユーロ(約14億円)
23/24リーグ戦成績:12試合2得点2アシスト
日本代表通算成績:49試合13得点13アシスト

 サッカー日本代表のスピードスター、伊東純也の市場価値は、キャリアでピークの1000万ユーロ(約14億円)となっている。

 2019年にベルギーのヘントでヨーロッパ挑戦を始めた伊東は、2021/22シーズンのリーグ戦34試合で10得点12アシスト、2022/23シーズンは8得点15アシストを記録。昨年夏にフランスのスタッド・ランスへ移籍した。リーグアン1年目は35試合で6得点5アシストと、コンスタントに結果を残し、今年3月から現在の市場価値を維持している。

 ベルギー時代に比べると数字のインパクトは薄れている印象を受けるかもしれないが、スタッド・ランスの主力であることは確かだ。今月11日のリーグアンでパリ・サンジェルマン(PSG)と対戦した際、当日のフランス紙『レキップ』の一面に伊東が大々的に登場。キリアン・エムバペと並んで紹介された。

 今季はここまで2得点2アシストの伊東だが、多くのチャンスはつくり出している。それだけ相手の脅威となっており、だからこそ現地メディアも注目したと言えるはずだ。

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