最高額は誰だ! サッカー日本代表最新メンバー市場価値ランキング1~10位。久保建英らは何位?

【写真:Getty Images】

 ミャンマー代表戦とシリア代表戦に臨むサッカー日本代表のメンバーが8日に発表されている。その中で、いま最も評価されているのは誰なのか。今回は、日本代表最新メンバーの市場価値ランキングを紹介する。(市場価値、成績は『transfermarkt』を参照。金額が並んだ場合の順位はサイトに準拠、メンバーは8日時点)
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●10位:南野拓実

生年月日:1995年1月16日
所属クラブ:モナコ(フランス)
市場価値:1000万ユーロ(約14億円)
23/24リーグ戦成績:11試合3得点3アシスト
日本代表通算成績:49試合17得点8アシスト

 南野拓実は本来の評価を取り戻しつつある状況だ。最新の市場価値は1000万ユーロ(約14億円)となっている。

 南野はザルツブルク時代に市場価値が1250万ユーロ(約17億5000万円)まで上昇した。リバプールのときも1200万ユーロ(約16億8000万円)の市場価値だったものの、昨年夏に加入したモナコで不振が続き、2022/23シーズンのリーグアンではわずか1得点という結果に終わっている。その影響で今年6月には市場価値が600万ユーロ(約8億4000万円)まで下落。それでも、今季はすでに3得点を決めて持ち直した。

 ただ、まだ安心はできない状況だ。南野の今季のリーグ戦3得点3アシストは、いずれも開幕から4試合での出来事で、第5節以降は得点もアシストも伸びていない。

 今季の南野は、3-4-2-1のシステムの2列目に入ることが多く、本人もシーズン開幕当初、『beINスポーツ』で「最も好きなポジション」と手応えを口にしていた。ただ、南野と相性がよさそうだったアレクサンドル・ゴロヴィンに加えて、21歳のアグネス・アクリウシェが第7節マルセイユ戦の2得点1アシスト以降、存在感を強めていることもあり、南野はベンチスタートも増えている。

 南野は若手の押し上げの中で、さらに自身の価値を高めていけるだろうか。

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●9位:守田英正

生年月日:1995年5月10日
所属クラブ:スポルティングCP(ポルトガル)
市場価値:1200万ユーロ(約16億8000万円)
23/24リーグ戦成績:10試合1得点1アシスト
日本代表通算成績:26試合2得点2アシスト

 サッカー日本代表の守田英正は、ポルトガルでも高く評価されているMFで、最新の市場価値は1200万ユーロ(約16億8000万円)だ。

 守田は2020年に川崎フロンターレを離れ、2021年からポルトガルのサンタ・クララに加入し、ヨーロッパでの注目度を高めた。2022年夏には名門スポルティングCPへ移籍し、現在は不動の地位を築いている。市場価値はサンタ・クララ加入時が150万ユーロ(約2億1000万円)で、2022年5月に400万ユーロ(約5億6000万円)まで上昇。その後1年でさらに3倍となった。

 日本代表でも欠かせない選手である守田は、10月17日のチュニジア代表戦にフル出場したが、この試合でケガを抱えたとのことで、その後クラブでの試合は欠場が続いていた。それでも12日のベンフィカ戦で復帰したところである。

 守田不在の間にスポルティングは守備の脆さもあった。カップ戦のファレンセ戦とリーグ戦のエストレラ戦はどちらも勝利したものの2失点しており、ポルトガル『Leonino』は「守田は今季のスポルティングで要の1人」と記し、日本代表MFの不在が痛かったと伝えていた。

●8位:遠藤航

生年月日:1993年2月9日
所属クラブ:リバプール(イングランド)
市場価値:1300万ユーロ(約18億2000万円)
23/24リーグ戦成績:7試合0得点0アシスト
日本代表通算成績:54試合2得点2アシスト

 サッカー日本代表の主将を務める遠藤航は、30代で唯一のトップ10入りだ。最新の市場価値は1300万ユーロ(約18億2000万円)である。

 遠藤は近年、年齢の影響もあり、市場価値がやや下がっていた。しかし、この夏に2000万ユーロ(約28億円)の移籍金でシュトゥットガルトからリバプールへ移籍した影響もあり、市場価値が650万ユーロ(約9億1000万円)から急激に上昇している。

 世界的なスター選手がそろうリバプールで定位置確保には至っていないものの、10月26日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)・トゥールーズ戦ではリバプールでの初ゴールを記録。プレミアリーグでは今月12日のブレントフォード戦で移籍後初のリーグ戦フル出場も果たしており、信頼は高まっている様子だ。

 すでに日本代表で不動の地位を築いている遠藤は、世界的な名門でさらに己を磨いているところだ。

●7位:古橋亨梧

生年月日:1995年1月20日
所属クラブ:セルティック(スコットランド)
市場価値:1400万ユーロ(約19億6000万円)
23/24リーグ戦成績:13試合6得点2アシスト
日本代表通算成績:21試合5得点2アシスト

 古橋亨梧はヨーロッパで市場価値を高めている日本屈指の点取り屋だ。最新の市場価値は1400万ユーロ(約19億6000万円)となっている。

 古橋は2001年夏にヴィッセル神戸からセルティックへ移籍すると、スコットランド1年目からゴールを量産。2021/22シーズンはリーグ戦で12ゴール、22/23シーズンはリーグ戦で27ゴールを挙げ、得点王とリーグ年間最優秀選手賞を受賞した。

 ただ、日本代表ではなかなか得点を決められず、2022年のカタールワールドカップでは日本代表メンバーから落選という悔しい経験も。それでも先月のチュニジア代表戦ではゴールを決め、日本代表でも存在感を強めている。

 チュニジア代表戦のあと「まだまだ成長しないといけない。クラブに帰ってまた頑張りたい」と語っていた古橋は、その後のリーグ戦5試合で2得点を決めている。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ではアトレティコ・マドリード戦でもゴールを決めているところで、さらに自信を深めていることだろう。

●6位:伊藤洋輝

生年月日:1999年5月12日
所属クラブ:シュトゥットガルト(ドイツ)
市場価値:1700万ユーロ(約23億8000万円)
23/24リーグ戦成績:11試合0得点2アシスト
日本代表通算成績:12試合1得点1アシスト

 伊藤洋輝はサッカー日本代表において、急速に市場価値を高めている選手の1人だ。最新の市場価値は1700万ユーロ(約23億8000万円)となっている。

 伊藤は2022/23シーズンのほとんどをセンターバックとして過ごしたが、今年4月から指揮を執るセバスティアン・ヘーネス監督は4バックを採用しているため、左サイドバックを務めるようになっている。新しい役割でも問題なくフィットしており、シュトゥットガルトで欠かせない存在だ。

 市場価値は昨年夏の時点で450万ユーロ(約6億3000万円)だった。そこから1年で1000万ユーロ(約14億円)となり、10月のアップデートで1700万ユーロまで上昇している。まだ24歳と若いだけに、これからさらに価値を高めていけるかもしれない。

 伊藤は10月の日本代表に招集されたが、コンディション不良で途中離脱。ピッチに立たずにクラブでの活動に戻った。インターナショナルマッチウィーク明けの試合はベンチスタートとなったものの、その後は再び先発に戻っているところだ。

●5位:堂安律

生年月日:1998年6月16日
所属クラブ:フライブルク(ドイツ)
市場価値:1800万ユーロ(約25億2000万円)
23/24リーグ戦成績:11試合1得点0アシスト
日本代表通算成績:39試合6得点5アシスト

 堂安律はサッカー日本代表で5番目となる市場価値が付いている。最新の市場価値は1800万ユーロ(約25億2000万円)だ。

 堂安はオランダのフローニンゲンで活躍した2019年、20歳で1000万ユーロ(約14億円)の市場価値となった。その後はPSVとビーレフェルトで市場価値を落とした形となっていたが、昨年夏にフライブルクに加入して結果を残したことで、一気に自身最高額を更新している。

 ただ、昨季に比べると、活躍が物足りないのも確かな現状だ。2022/23シーズンのブンデスリーガでは5得点6アシストを記録しているが、今季はここまで1得点のみとなっている。

 それでも、今月9日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)では途中出場で1ゴールを記録。5-0で大勝したゲームの5点目だったとしても、良い流れを引き寄せつつあるところと言えそうだ。

●4位:冨安健洋

生年月日:1998年11月5日
所属クラブ:アーセナル(イングランド)
市場価値:2500万ユーロ(約35億円)
23/24リーグ戦成績:10試合1得点0アシスト
日本代表通算成績:36試合1得点2アシスト

 日本代表のDFで最高額の市場価値となっているのは冨安健洋だ。市場価値は2500万ユーロ(約35億円)となっている。

 2018年に日本を離れてベルギーのシント=トロイデンに加わった冨安は、2019年にボローニャへ移籍。イタリア・セリエAでも評価を高めて、2021年からアーセナルでプレーしている。

 アーセナルでは不動のレギュラーとはいかず、市場価値は2500万ユーロからなかなか上昇していない状況だ。ただ、過密日程が続くアーセナルはケガ人もいるため、守備の複数ポジションをこなせる冨安はチームにとって貴重な存在となっている。

 冨安は11日のプレミアリーグ第12節バーンリー戦に右サイドバックとしてフル出場した。試合後の会見でミケル・アルテタ監督は、「とても良いパフォーマンスだった」と称賛。前節ニューカッスル戦で左サイドバックを務めた冨安が、複数ポジションで頼りにされていることは明らかだ。

●3位:鎌田大地

生年月日:1996年8月5日
所属クラブ:ラツィオ(イタリア)
市場価値:2700万ユーロ(約37億8000万円)
23/24リーグ戦成績:10試合1得点1アシスト
日本代表通算成績:30試合6得点5アシスト

 鎌田大地はサッカー日本代表で3番目となる2700万ユーロ(約37億8000万円)の市場価値だが、現在はやや苦しんでいる状況だ。

 鎌田は、昨季いっぱいでフランクフルトとの契約が満了となり、今季からイタリアのラツィオでプレーしている。開幕戦から先発出場して好スタートを切ったものの、9月末からはベンチスタートが増えた。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では先発で使われることもあるが、リーグ戦は7試合連続で先発に入れていない。

 マウリツィオ・サッリ監督は、不動のレギュラーであるルイス・アルベルトとの攻守のバランスを気にしており、その点で鎌田よりも守備面に定評のあるマッテオ・ゲンドゥージの方が優先されているところだ。

 実際、12日に行われたローマ戦でも鎌田は終盤からの出場だった。試合後の会見で指揮官はチームのパフォーマンスについて「守備のバランスが取れてきた」と内容への手応えを語っており、現時点では攻撃の迫力よりも守備面を整えることを重視していることがうかがえる。

 鎌田の市場価値の最後のアップデートは6月。イタリアで市場価値を高めることができるだろうか。

●2位:三笘薫

生年月日:1997年5月20日
所属クラブ:ブライトン(イングランド)
市場価値:5000万ユーロ(約70億円)
23/24リーグ戦成績:12試合3得点3アシスト
日本代表通算成績:18試合7得点5アシスト

 三笘薫は市場価値を高め続けており、10月のアップデートで5000万ユーロ(約70億円)まで上昇した。

 いまやプレミアリーグ屈指のドリブラーと評価されている三笘。10月の代表戦は体調不良のため辞退したが、その間に所属するブライトンとの契約を延長した。新しい契約は2027年6月末までとなっている。

 ブライトンにとって、三笘は安値で手放すわけにはいかない選手。契約延長を発表した際に同クラブのテクニカルディレクターであるデイビッド・ウィアー氏は、「カオルが長期的に残ることは素晴らしいニュース。昨季はすぐプレミアリーグに適応し、我々にとって最も重要な選手の1人になった。ファンもこのニュースを喜ぶことは間違いない」とコメントを残していた。

 ブライトンは9月30日のアストン・ヴィラ戦を1-6で落としてから調子を落としているところ。三笘もこの試合以降、得点からもアシストからも遠ざかっている。チームを不振から救うことができれば、さらに価値を高めていけるかもしれない。

●1位:久保建英

生年月日:2001年6月4日
所属クラブ:レアル・ソシエダ(スペイン)
市場価値:5000万ユーロ(約70億円)
23/24リーグ戦成績:12試合5得点2アシスト
日本代表通算成績:28試合2得点5アシスト

 今回の日本代表メンバーで最高額の市場価値となっているのが久保建英だ。最新の市場価値は5000万ユーロ(約70億円)だ。

 久保は昨年末にレアル・マドリードからレアル・ソシエダへ移籍したことでブレイクした。今季はその勢いに拍車が掛かっており、ここまでラ・リーガ12試合で5得点2アシストを記録している。

 10月のリーグ戦では得点なしで、1アシストとややペースダウンした印象を受けるものの、6月に2500万ユーロ(約35億円)だった市場価値は、10月のアップデートで2倍の5000万ユーロになった。そのことからも、今季の活躍が高く評価されているのは間違いないだろう。

 久保にはヨーロッパのビッグクラブが関心を強めており、以前からレアル・マドリード復帰の噂が出ているほか、スペイン『Defensa Central』は先日、マンチェスター・シティ行きの可能性も伝えた。報道の信ぴょう性などはさておき、久保がすでに世界的な選手の仲間入りしつつあることは確かだ。

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