トッテナム指揮官、ベンタンクールへの出場停止処分に対する控訴を支持「私たちクラブは彼を応援するつもり」

アンジェ・ポステコグルー

 トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督が、ウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクールに対する出場停止処分への控訴を支持した。21日、イギリスメディア『BBC』が同監督のコメントを伝えている。

 ベンタンクールは今年6月、母国のテレビ局『CANAl 10』内の人気番組『Por La Camiseta』に出演。ユニフォーム交換に関する話題を振られた際、「彼らは皆顔がそっくりだから、(渡すユニフォームは)ソニー(※ソン・フンミンの愛称)の従兄弟のものかもしれないよ」と発言した。このコメントがSNS上で広まり、ベンタンクールは大炎上。人種差別的な発言だとして各方面から非難を浴びた。

 その後、ベンタンクールは自身のインスタグラムでソン・フンミンに謝罪。韓国代表ストライカーも謝罪を受け入れたことで、事態は収束するかに思われた。しかし、イングランドサッカー協会(FA)はこの騒動を問題視。9月に同選手の告発に踏み切ると、最終的にはベンタンクールに7試合の出場停止と10万ポンド(約1950万円)の罰金処分が科された。

 一方のトッテナムも今月20日、クラブ公式サイトで「今週初めに出されたFAによるロドリゴ・ベンタンクールへの出場停止処分の期間に対し、クラブが控訴したことを報告する」と声明を発表。同選手への有罪認定を受け入れつつ、処分緩和に向けた異議申し立てを行うと表明した。

 そんななか、ポステコグルー監督がクラブの意思表示について言及。「出場停止処分の厳しさを不服とするクラブの決断を、私は全面的に支持する」と見解を示している。また、「(FAの決定に至るまでに)彼と話をしたが、先ほど言ったように彼は自分が間違いを犯したことを理解しており、どんな罰則でも受け入れる覚悟ができている」と明かしつつ、「私たちクラブは彼を応援するつもりだ。なぜなら私にとって否定できないのは、彼が傑出した人物であり、信じられないほど最高のチームメイトであり、過ちを犯したとはいえ最高の人格者であるということ。私は彼をよく知っている」とベンタンクールをフォローした。

ジャンルで探す