甲府の40歳FWウタカ、今季限りで契約満了となり退団「これもサッカー界で生きていればの宿命です」

ピーター・ウタカ

 ヴァンフォーレ甲府は15日、元ナイジェリア代表FWピーター・ウタカが2024シーズン限りで契約満了となることをクラブ公式サイト上で発表した。

 1984年2月12日生まれのウタカは、現在40歳。ユース時代は母国ナイジェリアやクロアチアでプレーし、プロ入りしてからはベルギー、デンマーク、中国で活躍した。2015年には清水エスパルスへ完全移籍してJリーグ初挑戦。2016シーズンにはサンフレッチェ広島で明治安田生命J1リーグ(現:明治安田J1リーグ)得点王とJリーグ優秀選手賞を受賞、2020シーズンには京都サンガF.C.で明治安田生命J2リーグ(現:明治安田J2リーグ)得点王を受賞した。2023シーズンには、2019シーズンに在籍した甲府へと4シーズンぶりに復帰。今季は公式戦40試合に出場して11ゴール2アシストをマークしていた。

 甲府のクラブ公式サイトには、次のようにウタカのコメントが掲載されている。

「今、多くの感情が込み上げてきますが、これもサッカー界で生きていればの宿命です。選手は出会いと別れを繰り返し、時には家族のような絆が生まれることもありますが別れが来るのも仕方がないことで、簡単に言うとそれが人生だと思います。シーズンを無事に終え、怪我なくトレーニングや試合に臨むことができたのも、神のご加護とお導きのおかげであり感謝しています。ヴァンフォーレサポーターの皆様、このクラブでの時間を通じて、皆様からの温かいご支援とご声援が心の支えとなりました。このユニフォームを纏い、共に全力を尽くし、最高の瞬間を共有することができ何より嬉しく、思い出になりました。今シーズン、望んでいた結果には及びませんでしたが、最後までお支えいただいた皆様のおかげで、ここまで努力を重ねることができました」

「私は甲府と契約満了となりますが、一先ずは大事な家族との時間を大切にして、新たな挑戦に向けて備えていきたいと思います。素晴らしい仲間、スタッフの皆様、スポンサーの皆様、私はここでの経験を誇りに思います。皆様からいただいたエールを心に刻み、どこへ行ってもヴァンフォーレ甲府の名を誇りに思い続けます。またどこかでお会いできるのを楽しみにしています! I will miss you all.See you again, love Utasan.」

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