川崎F、鬼木達監督の今季限りでの退任を発表…指揮した8年間で計10タイトル獲得の功労者

 川崎フロンターレは16日、契約満了に伴い鬼木達監督が今シーズン限りで退任することを発表した。なお後任は、現時点で未定と併せて伝えている。

 1974年4月20日生まれの鬼木氏は現在50歳。2017年に風間八宏前監督の後任として就任すると、1年目にクラブ史上初のJ1リーグ優勝を達成した。以降は、“シルバーコレクター”と揶揄されてきた歴史に終止符を打つように、主要大会を次々に制覇。最終的に指揮した8年間で、J1リーグを4度(2017/2018/2020/2021)、ルヴァンカップを1度(2019)、天皇杯を2度(2020/2023)、スーパーカップを3度(2019/2021/2024)と計10タイトルを川崎フロンターレにもたらしている。

 昨シーズン後半戦頃からチームは不調に陥ると、今シーズンは第33節終了時点で10位に。天皇杯は早々に敗退し、残されていたルヴァンカップも先の準決勝で、アルビレックス新潟に2戦合計スコア1-6の大敗。無冠が確定していた。

 なお、川崎フロンターレの代表取締役社長を務める吉田明宏氏は、クラブ公式サイトを通じてコメントを残している。

「日頃より川崎フロンターレに多大なるご支援、ご声援をいただきまして誠にありがとうございます。本日、当クラブのトップチームを指揮しております鬼木達監督が、契約満了に伴い今シーズンの終了をもって退任することをお知らせいたしました」

「鬼木監督は、1998年に選手として期限付き移籍で加入し、2003年からはキャプテンも務め、チームのJ1昇格に大きく貢献し、活躍されました。現役引退後は2007年からスクール・アカデミーコーチを務め、2010年からトップチームコーチ、そして2017年からはトップチームの監督として、これまで長年にわたりクラブの歴史を築きあげてきたフロンターレファミリーを代表する功労者の一人です」

「そして、なにより2017年のクラブ初タイトルとなるJリーグ優勝を皮切りに、Jリーグ制覇4回、Jリーグカップ優勝、天皇杯優勝2回と、8シーズンで7つのタイトル獲得を成し遂げたことは、クラブのみならず日本のサッカー界を代表する監督であることを示しています。鬼木監督の情熱と求心力が、選手とクラブの成長に大きく寄与したことは明らかであり、クラブとして最大限の謝意と敬意を表したいと思います」

「鬼木監督の契約期間が満了する今シーズン終了まで、J1リーグ戦6試合、ACLEリーグステージ4試合が残っております。これまで鬼木監督が築きあげてきたフロンターレらしさであるアグレッシブなサッカーと全員が最後まで諦めないプレーで、勝利を目指してまいります。鬼木監督のもと、選手、スタッフ、チーム関係者全員、そしてファン・サポーターの皆様で一丸となり共に戦っていきましょう。引き続きのご支援、ご声援をよろしくお願い申し上げます」

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