“シュート4本”のアトレティコが劇的逆転勝利! “シュート22本”のPSGは猛攻実らず痛恨被弾
チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第4節が6日に行われ、パリ・サンジェルマン(PSG/フランス)とアトレティコ・マドリード(スペイン)が対戦した。
ここまで3試合を消化したリーグフェーズで1勝1分1敗を記録し、勝ち点「4」の23位につけているPSG。現在リーグ・アンで首位に立つフランスの“絶対王者”はCL開幕戦で勝利を収めたものの、以降の2試合は未勝利と苦しい結果が続いている。対するアトレティコ・マドリードも1勝2敗の下位に沈んでおり、ノックアウトステージへのストレートインに向け負けられない両者が『パルク・デ・プランス』で激突した。
試合は立ち上がりからのPSGがボールを支配し、14分にスコアを動かす。ウィリアム・パチョが左サイドに展開すると、ブラッドリー・バルコラが内側を駆け上がるヌーノ・メンデスへとパス。一度はボールを奪われるが、パスを繋ぎ始めたアトレティコ・マドリードに前線からプレスを仕掛ける。ウスマン・デンベレがボックス内でボールを奪い、ワレン・ザイール・エムリへとラストパス。GKのタイミングを外しながら落ち着いてシュートを流し込み、PSGが先制に成功した。
一方、アトレティコ・マドリードも直後の18分に反撃する。PSGが自陣右サイドでスローインを投げ入れると、ハビ・ガランが鋭い出足でボールをカット。素早く繋いでショートカウンターに移行し、最後はジュリアーノ・シメオネが右足でシュートを放つ。GKに弾かれたセカンドボールをG・シメオネが自ら回収。パスを受けたナウエル・モリーナがボックス右角から縦に差し込み、フリアン・アルバレスを経由してG・シメオネがクロスを送る。相手に当たったボールをモリーナが押し込んで同点弾を挙げた。
その後もPSGが主導権を握るが、アトレティコ・マドリードも堅いブロックを敷いて対応。PSGに7本のシュートを許しながら、大きな決定機を与えず勝負は後半へと突入する。
猛攻を仕掛けるPSGは、54分にマルキーニョスが右サイドへボールを展開。デンベレがアクラフ・ハキミにワンタッチで繋ぎ、リターンを受けて再びハキミへスルーパスを送る。角度の小さい位置からゴールを狙うと、クロスを予想したGKヤン・オブラクが意表をつかれる形でパンチング。クレマン・ラングレのクリアをデンベレがダイレクトで振り抜くが、ボレーシュートは枠の右に外れた。
そんななか、73分にPSGがビッグチャンスを作り出す。右サイドの浅いエリアでフリーキックを獲得し、ハキミが軽くボールを押し出しリスタート。ヴィティーニャがゴール前をうかがいながらクロスを蹴り入れると、ファーに飛び込んできたマルキーニョスが頭で合わせる。しかし、フリーで放ったヘディングはGKオブラクの正面へ。PSGの得点には至らない。
さらに直後の77分、ポゼッションでアトレティコ・マドリードを押し込みながらマルキーニョスがドリブルを開始。右サイドのライン際からハキミが斜めにランニングし、マルキーニョスがDFの間を通すスルーパスを供給する。ゴール前で3人がクロスを要求するなか、ハキミはシュートを選択。角度の小さい位置から右足を振ったものの、攻守を連発するGKオブラクに再び防がれてしまった。
すると、試合終了間際の後半アディショナルタイムに劇的な結末が訪れる。PSGがショートコーナーからクロスを送り、GKオブラクがボールをキャッチ。すぐさまスローイングを選択し、前線のアントワーヌ・グリーズマンへパスが渡る。ロングカウンターの合図とともに、アトレティコ・マドリードの選手たちがスプリント。右サイドを駆け上がるアンヘル・コレアに大きく振ると、キックフェイントからネットを揺らして値千金の逆転弾を決めた。
結局、試合はそのまま2-1で終了。PSGのシュートは22本、アトレティコ・マドリードのシュートは4本となったが、アウェイチームが勝利を掴み取った。次節は26日に行われ、PSGはアウェイでバイエルン(ドイツ)と対戦。アトレティコ・マドリードはアウェイでスパルタ・プラハ(チェコ)と対戦する。
【スコア】
PSG 1-2 アトレティコ・マドリード
【得点者】
1-0 14分 ワレン・ザイール・エムリへ(PSG)
1-1 18分 ナウエル・モリーナ(アトレティコ・マドリード)
1-2 90+3分 アンヘル・コレア(アトレティコ・マドリード)
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サッカーキング