モッタ監督がユヴェントスの“誕生日”に語ったことは…?「私の関心は明日にある」
ユヴェントスを率いるチアゴ・モッタ監督が、11月2日に控えたセリエA第11節のウディネーゼ戦の前日会見に出席。現在のチームが抱える問題点や、自身の関心ごとについて触れた。
今シーズン、新体制となったユヴェントスは公式戦で無敗を続けていたものの、10月22日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第3節のシュトゥットガルト戦を0-1で落とし、今季初黒星を喫した。それまで、セリエAで喫した失点はPKによる1点のみと、安定した堅守をベースに攻守に安定感をもたらしていたものの、27日のセリエA第9節インテル戦で4-4と撃ち合いを演じると、30日の第10節パルマ・カルチョ戦でも2-2と複数失点。現在はセリエAで2連連続ドローに甘んじており、順位も6位に転落した。
このような状況を受けて、モッタ監督は「チームとしてもっと改善しなければならないことがある。よりコンパクトな状態を維持し、お互いが助け合えるような状態を維持しなければならない」と発言。「よりアグレッシブに振る舞うためには、相手が使いたいスペースを空けないこと、カウンターアタックに出る時は素早くライン間のスペースを見つけることが大事になる。プレーを精査して、最善の選択をできるようになることが重要だ」と力説すると、「試合というのは特定の個人ではなくてチームで行うもの。各々がプラスアルファを与えることで、相手の余裕を減らしていかなければならないんだ」と自身の考えを述べた。
また、直近のパルマ・カルチョ戦については「技術的な面も含めて、あらゆる面でもっと良くしなければならなかった。ミスが多かった」と指摘。「我々のミスが増えると、相手に自信を与えてしまうものだし、守備面でのミスは正しい攻撃の機会を損失させることにも繋がる」と主張すると、「自分たちのプレーを大切にする、相手にアドバンテージを与えないようにすることができなかった。技術面、フィジカル面、メンタル面、あらゆる面が繋がっていると思うし、改善しなければならない箇所は1つではないんだ」と話し、よりコレクティブな戦い方を浸透させる上で、まだまだ不足点は多いと語った。
次節に向けて、離脱が続くアルゼンチン代表FWニコラス・ゴンサレスとブラジル代表MFドウグラス・ルイスの2名については「明日の試合に連れていくつもりはない」と明かした。パルマ・カルチョ戦でケガから復帰したオランダ代表MFトゥーン・コープマイネルスは「まだベストの状態ではない」と前置きしつつも、「良くなっていることは確かだ。どれくらいの時間プレーできるか、明日に期待しよう。彼は我々にとって重要な選手だからね」と触れ、状態次第ではスターティングメンバーに名を連ねる可能性も示唆している。
また、会見開催日の11月1日はクラブ創設から127年目の記念日だった。「この偉大なクラブの歴史の一部になれて幸せだし、光栄に思う。今日も未来も、ベストであることを祈っている」と話したモッタ監督は、「ユヴェントスの歴史にどのように名を刻みたいか?」と問われると、次のように回答。長期的な何かを作るのではなく、まずは短期的な視点での成長を目指していると明かした。
「そんなことは考えていない。なぜなら、ユヴェントスは私のものではないからだ。より競争力のあるチームとなり、より良い形で対戦相手と対峙するために、あらゆる面で改善しなければならない。つまり、私の関心は明日にある。参考になるものもあれば、そうでないものもあると思うが、明日が良くなるのであれば、どんな意見にも耳を傾けるし、尊重する。日々進歩することだけを考えている」
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サッカーキング