ユヴェントス、痛恨の2戦連続複数失点…GK鈴木彩艶がゴールを守るパルマとホームでドロー

ユヴェントス、パルマ

 セリエA第10節が30日に行われ、ユヴェントスとパルマ・カルチョが対戦した。

 今季のセリエAでは初となるミッドウィーク開催の一戦では、日本人のカルチョファンにとって注目の一戦が実現。ホームチームのユヴェントスは、チアゴ・モッタ監督の下で充実したシーズン序盤戦を過ごしている。ここまで行われたセリエAでは4勝5分と無敗をキープ。前節は昨季王者とインテルと撃ち合いを演じ、4-4のドローで終えた。多くのケガ人を抱えながらも、2試合ぶりの白星を狙う一戦では、『アリアンツ・スタジアム』にパルマ・カルチョを迎える。

 4シーズンぶりにセリエAの舞台に帰還したパルマ・カルチョは、前節終了時点で1勝5分3敗と苦しいスタートを強いられている。ただし、唯一勝ち獲った白星は第2節のミラン戦(○2-1)戦で、強豪相手に8試合ぶり2勝目を狙う。GK鈴木彩艶は6試合連続のスターティングメンバーに名を連ねた。

 試合は立ち上がりの2分に動く。パルマ・カルチョは左コーナーキックを獲得し、ショートで繋いで右サイドまで持っていくと、右サイド内側の位置で前を向いたアドリアン・ベルナベが、左足でクロスボールを供給。ボックス左で競り勝ったバログ・ボトンドが頭で折り返すと、最後はエンリコ・デルプラートがヘディングシュートを叩き込む。今季ホームゲームではPKを除くとゴールを破られていないユヴェントス相手に、パルマ・カルチョが先手を取った。

 1点ビハインドとなったユヴェントスは13分、最終ラインからボールを持ち運んだダニーロが左サイドへ預けると、大外の位置から仕掛けたティモシー・ウェアが右足でクロスボールを送る。中央でフリーになったウェストン・マッケニーが頭で合わせたが、ここはGK鈴木が立ちはだかる。こぼれ球にドゥシャン・ヴラホヴィッチが反応するも、シュートはクロスバーの上へ。

 その後もゴールに迫るシーンこそ作れど、ユヴェントスはパルマ・カルチョのゴールを破ることができなかったが、31分にセットプレーから試合を振り出しに戻す。右コーナーキックをショートで繋ぎ、ウェアが右足でクロスボールを送ると、中央でうまくポジションをとったマッケニーが狙い澄ましたヘディングシュートを沈めた。

 1-1となって前半は終盤へ向かったが、パルマ・カルチョはこのままハーフタイムに突入することを許さない。38分、GK鈴木から攻撃をスタートさせ、前線へボールを届けると、競り合ったアンジュ・ボニーが触ることはできなかったものの、背中で反応したバレンティン・ミハイラが頭でスペースにボールを流し入れる。うまく相手の前に入ったデニス・マンがボックス右深い位置に侵入し、マイナスへ折り返すと、最後はデルプラートがこの日2点目を沈め、パルマ・カルチョが勝ち越しに成功して前半を終えた。

 後半に入ると立ち上がりの50分、ユヴェントスが再び反撃に転じる。ピッチ中央付近で前を向いたケフラン・テュラムが強引に前進し、相手を引き付けて右へ渡すと、待っていたフランシスコ・コンセイソンが縦へ破ってクロスボール。最後はウェアが押し込み、ユヴェントスが再び同点に追いついた。

 ユヴェントスはその後もヴラホヴィッチを中心にゴールを脅かしたが、GK鈴木相手に逆転ゴールを奪うには至らず。対するパルマ・カルチョは82分、カウンターでゴール前へ出る場面を作ったが、前線の疲れによるフィニッシュまで持ち込むことはできなかった。

 試合はこのままタイムアップ。ユヴェントスはホームで痛恨の2失点を喫するゲームとなったが、今季初黒星は許さず、難しいゲームをドローで終えた。一方のパルマ・カルチョは2度のリードを守りきれず、今季2勝目はお預けとなっている。

 次節、ユヴェントスは11月2日に敵地でウディネーゼと、パルマ・カルチョは4日にホームでジェノアと、それぞれ対戦する。

【スコア】
ユヴェントス 2-2 パルマ・カルチョ

【得点者】
0-1 3分 エンリコ・デルプラート(パルマ・カルチョ)
1-1 31分 ウェストン・マッケニー(ユヴェントス)
1-2 38分 エンリコ・デルプラート(パルマ・カルチョ)
2-2 50分 ティモシー・ウェアユヴェントス

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