チェルシー、ターンオーバー布陣でECL連勝! 大量4ゴール、敵地でパナシナイコス撃破

ジョアン・フェリックス

 カンファレンスリーグ(ECL)・リーグフェーズ第2節が24日に行われ、チェルシー(イングランド)は敵地でパナシナイコスと対戦した。

 今季のチェルシーは、プレミアリーグ第8節終了時点で4勝2分2敗と悪くない滑り出しを見せており、上位争いに加わる気配を感じさせている。ECLでは3日に行われた第1節で、渡辺剛にゴールを許しながら、ヘント(ベルギー)に4-2と勝利。大幅ターンオーバーを敢行した布陣で、白星スタートを切っていた。

 第2節では、開幕節をドローで終えたパナシナイコスの本拠地に乗り込む。チェルシーは第1節同様、プレミアリーグの主力組からメンバーを大幅に入れ替えており、キアナン・デューズバリー・ホール、ジョアン・フェリックス、ミハイロ・ムドリクらが先発入り。エンソ・フェルナンデスはキャプテンマークを巻いてピッチに立つ。

 試合は立ち上がりの2分、パナシナイコスがセットプレーでチャンスを作り出す。敵陣左サイドで得たフリーキックから、ファーサイドでフリーになったティン・イェドヴァイがヘディングシュートを放ったものの、ここはGKフィリップ・ヨルゲンセンに阻まれる。続く4分にはアゼディン・ウナヒがボックス手前からミドルシュートを放つも、枠の外へ。

 ホームチームが先制のチャンスを逃すと、時間の経過とともにチェルシーが流れを引き寄せる。17分にムドリクがカットインから放ったシュートは枠を外れたが、続く22分に先制に成功。デューズバリー・ホールからの浮き球パスをJ・フェリックスが頭で逸らすと、ムドリクがボックス左へ侵入。折り返しをJ・フェリックスがダイレクトで沈めた。

 このゴールで優位に立ったチェルシーは、28分にもムドリクのパスから、ゴール前へ顔を出したE・フェルナンデスが強烈なシュートを放ったが、ここはGKに弾き出される。40分にはJ・フェリックスのミドルシュートも枠を外れ、前半はこのままチェルシーの1点リードで終了した。

 後半に入ると、立ち上がりの49分に再びスコアが動く。チェルシーは敵陣右サイドでボールを持ったペドロ・ネトが、デューズバリー・ホールとのワンツーで縦へ突破。スピードを上げて右足でクロスボールを送ると、ファーサイドで待っていたムドリクがヘディングシュートを沈め、チェルシーがリードを広げた。

 さらに勢い付いたチェルシーは55分、クリストファー・エンクンクのポストプレーから、右サイドへ広げると、P・ネトが左足でクロスボールを送る。1度は相手に触られたものの、ボックス左でムドリクがセカンドボールを拾い、マイナスへつなぐと、ボックス手前からJ・フェリックスが思い切りよくシュート。右足から放たれた一撃は、相手に当たってディフレクションし、ゴールに吸い込まれる。チェルシーが勝利を決定付けた。

 なおも攻撃の手を緩めないチェルシーは、58分にJ・フェリックスがボックス左から右足アウトサイドで上げたクロスボールが、相手のハンドを誘発。PKを獲得すると、これをエンクンクがゴール左下に叩き込み、リードは4点にまで広がった。

 パナシナイコスとしては、ホームで4点をリードされる苦しい試合となったが、69分には一矢を報いる。右サイドから中央へ向かって仕掛けたテテが、外側を駆け上がってきたゲオルギオス・バジャニディスを使うと、深い位置からファーサイドへ折り返す。最後はファクンド・ペリストリがダイレクトで押し込み、1点を返した。

 だが、パナシナイコスの反撃はここまで。試合はこのままタイムアップを迎え、敵地でゴールラッシュを見せたチェルシーが、ECL連勝スタートを切った。

 次節は11月7日に行われ、チェルシーはホームでFCノア(アルメニア)と、パナシナイコスは敵地でユールゴーデンIF(スウェーデン)と、それぞれ対戦する。

【スコア】
パナシナイコス 1-4 チェルシー

【得点者】
0-1 22分 ジョアン・フェリックス(チェルシー)
0-2 49分 ミハイロ・ムドリク(チェルシー)
0-3 55分 ジョアン・フェリックス(チェルシー)
0-4 59分 クリストファー・エンクンクチェルシー
1-4 69分 ファクンド・ペリストリ(パナシナイコス)

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