ペドロ・ネト、チェルシー加入後初ゴールも「まだ自分のレベルには達していない」

ペドロ・ネト

 チェルシーに所属するポルトガル代表FWペドロ・ネトが、新天地で過ごすここまでの新シーズンを振り返るとともに、自身のコンディションについて口を開いた。イギリスメディア『イブニング・スタンダード』が同選手のコメントを伝えている。

 現在24歳のネトは、2019年夏に加入したウルヴァーハンプトン(ウルブス)で一気にプレミアリーグ屈指のウインガー(WG)として台頭。直近の数シーズンは度重なる負傷に苦しめられたものの、ポルトガル代表の一員としてEURO2024行きの切符も獲得しており、今夏の移籍市場ではエンツォ・マレスカ監督にとって待望のWG補強第一号としてクラブに迎え入れられた。

 だが、チェルシーはその後、マンチェスター・ユナイテッドからイングランド人FWジェイドン・サンチョ、アトレティコ・マドリードからポルトガル代表FWジョアン・フェリックスを獲得。チームには元々、ウクライナ代表FWミハイロ・ムドリク、イングランド代表FWノニ・マドゥエケらが在籍しており、WGの選手層は非常に厚くなっていた。

 ネトは元々右WGを主戦場とするプレイヤーではあるが、チェルシー加入後はこれまで左を任されることが多かった。だが、24日に行われたカラバオ・カップ3回戦のバロー戦(○5-0)で念願の右サイドで起用されると、3点リードで迎えた後半立ち上がりの48分にはムドリクからの折り返しを押し込んでゴールを記録。ネトにとってはチェルシー加入後初ゴールとなっただけでなく、今年2月以来約半年ぶりの公式戦での得点に。昨季はハムストリングの負傷に泣かされたが、“復活”を印象付ける一発となった。

 だが、ネト自身は「現時点では、まだ自分のレベルには達していない。とはいえ、少しずつ近づいているのも事実だし、必ず自分のレベルを取り戻すこともできると思っている。この過程を楽しみたい」と明かしており、現時点でまだまだトップパフォーマンスからは程遠いと感じているようだ。「僕は自分のやるべきことを続けるだけさ。自分の自信、自分らしいサッカー、新天地への適応など、さまざまなことのために努力を続け、できる限り早く本来の姿を見せたいと思っている」と今後を見据えた。

 また、ネトは「ビッグクラブに来ると、新たな適応が必要だ」と主張。「ウルブスでは、コンディションが整ってさえいれば9割近くの試合に出場していただろう。だが、ここではもっと多くの努力をしなければならないし、時にはプレーしない試合だってあるはず。より上を目指してプレーしなければならないんだ。なんたって、こんなにも質の高いWGが何人もいるんだ。誰も眠ることはできないくらいさ」と話すと、「監督も言っていたよね。『全員が毎試合出場するわけではない』って」と語り、以下のように続けた。

「自分たちのためにハードワークし、それを継続しなければならないんだ。毎週の試合だけでなく、毎回のトレーニングでね。そのような姿勢がチームの競争をより激化させると思うし、それこそがトップレベルのメンタリティだと思っている」

 左右のWGで一定の出場機会は得ているものの、まだまだ自身のパフォーマンスには納得できていないというネト。“ブルーズ”への適応を果たした時、WGの1番手として君臨することはできるだろうか。

【ハイライト動画】カラバオ杯でネトが加入後初ゴール!

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