マンCから関心報道も…スビメンディの意思は夏と変わらず「僕にとってはソシエダがベスト」

マルティン・スビメンディ

 スペイン代表MFマルティン・スビメンディが、所属するレアル・ソシエダへの愛着を改めて口にした。スペインメディア『マルカ』が同選手のコメントを伝えている。

 現在25歳のスビメンディはレアル・ソシエダのカンテラ(育成組織)出身。数々の名選手を輩出してきた『スビエタ』で研鑽を積み、2019年4月にトップチームデビューを飾ると、以降はレアル・ソシエダで不動の“ピボーテ”に成長を遂げた。昨シーズンからは元スペイン代表MFアシエル・イジャラメンディ(現:ダラス)が長らく着用していた背番号「4」を継承。これまで公式戦通算198試合出場9ゴールを記録しているだけでなく、2021年6月にデビューを飾ったスペイン代表でも常連で、今や名実ともにクラブの顔となっている。

 そんなスビメンディをめぐっては、現在ある噂が浮上。それは、前人未到のプレミアリーグ4連覇中であるマンチェスター・シティからの関心だ。スペインメディア『レレボ』など複数のメディアは、同じ“ラ・ロハ”で鎬を削るMFロドリがひざのじん帯を損傷し、今シーズン中の復帰が絶望的となったことで、マンチェスター・シティが冬の移籍市場でスビメンディの獲得に乗り出す可能性があると報道。スビメンディとレアル・ソシエダの現行契約は2027年6月末までとなっているが、現時点で新契約は締結されておらず、契約解除金は6000万ユーロ(約98億円)ほどだという。イングランドの“絶対王者”からすれば、決してハードルの高い金額ではないと見られている。

 なお、スビメンディに関しては、2023年夏にバルセロナから元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツ(現:インテル・マイアミ)が退団した際、関心が噂されたものの、「セルヒオ・ブスケツの『5』よりも、イジャラメンディの『4』を受け継ぐ方がモチベーションが上がる」と残留を断言。今年の夏にも、バイエルン、アーセナルリヴァプールなど数々のメガクラブからのオファーが報じられたが、すべてを断って“ラ・レアル”での新シーズンに臨んでいた。

 現在、UEFAネーションズリーグ(UNL)を控えるスペイン代表に合流しているスビメンディは、オフィシャルの会見にて今後の去就について問われると、「僕の哲学は、どんな時であれ自分にとって最も気持ちが昂る決断を下すこと。まだまだラ・レアルで得られるものはたくさんあるんだ」と返答。次のように言葉を続け、変わらぬ愛情を強調した。

「移籍市場が開くたび、僕の名前とさまざまなクラブが結びついた話題が聞こえてくる。それは非常に光栄なことだけど、僕にとってはラ・レアルで続けることがベストだった。市場が開くたび、自分の気持ちを確かめているけど、現時点でそれが変わることはない」

 冬の移籍市場が開き、マンチェスター・シティから正式なオファーが届いた後も、スビメンディの意思は変わらないのだろうか。少なからず、現時点ではレアル・ソシエダの“4番”として戦い続けることが彼にとっての最優先事項のようだ。

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