鹿島の強化責任者に元日本代表DF中田浩二氏が就任! 伝統を知るクラブOBが常勝再建を目指す
鹿島アントラーズは9日、新たな強化責任者(フットボールダイレクター)として元日本代表でクラブOBの中田浩二氏が就任することを発表した。
現役時代の中田氏は、1998年に帝京高校から鹿島へ加入すると、リーグ制覇、天皇杯、ナビスコカップの優勝などを経験。海外移籍を経て、2008年7月に鹿島へ復帰し、2014シーズンをもって鹿島で現役を退いた。現役引退後はそのままクラブのフロントに入り、ビジネス面でクラブをサポートする『クラブ・リレーションズ・オフィサー』(C.R.O)に就任。マーケティング部門や経営戦略部門などクラブの多岐にわたる業務に携わった。
約8年間、『C.R.O』としてのクラブへの貢献を経て、2024シーズンからはフットボールディビジョン・プログループ(強化部)のマネージャーに就任。そして今回、6日限りで退任した吉岡宗重氏の後任として中田氏が新たなフットボールダイレクターに就任することが発表された。
中田氏はフットボールダイレクター就任に伴い、「アントラーズのため、伝統を継承しながら全員が団結して戦い、勝利という使命を果たすことが自分の仕事だと思っています。強化責任者としてチームを良い方向へ導けるよう、選手、スタッフ、フロントと手を携えながら、全力を尽くしていきます」とコメントしている。
鹿島は2021年、ザーゴ監督の解任、相馬直樹コーチの監督昇格を経て、国内5季連続無冠に終わったシーズン終了後、鈴木満氏がフットボールダイレクター(強化責任者)を退任。翌年より吉岡氏が後任に就いた。
しかし、吉岡氏の就任以降もチームは苦しい状況が続き、2022年はレネ・ヴァイラー監督と8月で契約解除。岩政大樹コーチを監督に据えるが、リーグ4位、ルヴァン杯プレーオフステージ敗退、天皇杯ベスト4という結果に終わった。翌シーズンも岩政氏にチームを託したが、リーグ5位、ルヴァン杯プレーオフステージ敗退、天皇杯3回戦敗退で再び無冠で終了した。
背水の陣ともいえた今季、吉岡氏は大分の強化部在籍時にチームをナビスコ杯(現ルヴァン杯)制覇へ導いたランコ・ポポヴィッチ監督を新指揮官として招聘。しかし、今季の無冠も決定的になり、6日にポポヴィッチ監督の解任と吉岡氏の退任が発表されていた。
10/09 10:27
サッカーキング