相手選手への投擲行為を非難も…シメオネ監督「彼らを正当化するわけではないが、煽った者も制裁を受けるべき」
アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督が、29日のレアル・マドリード戦で起きた自クラブサポーターの愚行に言及した。同日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
今シーズン最初の“マドリード・ダービー”が29日に行われ、アトレティコ・マドリードは本拠地『シビタス・メトロポリターノ』にレアル・マドリードを迎えると、後半アディショナルタイムにFWアンヘル・コレアが劇的な同点ゴールを決め、1-1のドローに持ち込むことに成功した。しかし、ゴール裏に陣取るウルトラスのフレンテ・アトレティコが、先制点を許した直後から相手GKティボー・クルトワにライター等を投げつける愚行に及んでおり、試合が一時中断する事態に。結局、主役の選手よりも、ピッチ外での話題が大きく取り上げられることになっている。
事の発端となったのは、クルトワがアトレティコ・マドリードのサポーターを煽ったこととされている中、“チョロ”は「このような事件を起こした人々について、クラブは決断を下すだろう。我々のスタンドには必要ない人たちだ」と非難しつつ、「その行為を正当化するわけではないけど、試合の主役である我々も振る舞いには気を付けなければならなくて、だから先に煽った者も制裁を受けるべきだと考えている。私も含め、自分たちが引き起こすことに注意を払っておかないとね」と見解を述べた。
また、主将MFコケやCBホセ・マリア・ヒメネスとともに、フレンテ・アトレティコを宥めている様子が捉えられていたシメオネ監督は「『相手GKの挑発に乗った』と言っていたよ。彼らがやったことを正当化するつもりはないが、挑発した人を罰することも可能」と強調。続けて「クルトワが我々の選手だった頃、ベルナベウでも彼に同じことが起きている。2度も起こってはいけないことだし、クラブはそういったことを防がなければならないはず。もちろん、我々だって完全なる被害者ではないかもしれない。(アントワーヌ・)グリーズマンやシメオネ…誰であれ、挑発するのは間違っている」と選手・監督側も、騒動のきっかけとなるような振る舞いを避けるべきだと語っている。
なお今後、アトレティコ・マドリードに対して、スペインサッカー連盟から制裁が下される可能性があるようだ。
09/30 13:42
サッカーキング