アトレティコが声明…“ダービー”を一時中断させたウルトラスに「拒絶の意思を表明します」

 アトレティコ・マドリードは29日、一部サポーターの愚行に対する声明を発表した。

 今シーズン最初の“マドリード・ダービー”が29日に行われ、FWアンヘル・コレアの劇的同点ゴールで、1-1のドローに持ち込んだアトレティコ・マドリード。一方で、本拠地『シビタス・メトロポリターノ』のゴール裏に陣取るウルトラスのフレンテ・アトレティコが、先制点を許した直後から相手GKティボー・クルトワにライター等を投げつける愚行に及んでおり、試合が一時中断する事態にまで発展していた。

 事の発端は、クルトワがアトレティコ・マドリードのサポーターを煽ったこととされているものの、フレンテ・アトレティコが投擲行為に及んだのも事実。主将MFコケやCBホセ・マリア・ヒメネス、さらにはディエゴ・シメオネ監督が同団体のもとに駆け寄り、冷静になれと宥める様子もカメラに捉えられていた。

 その中で試合後、アトレティコ・マドリードはクラブ公式サイトにて、以下のような声明を掲載した。

「アトレティコ・マドリードは、レアル・マドリード戦の68分に南側スタンドの一角から物が投げ込まれたことに対して、拒絶の意思を表明します。クラブのセキリュティ部門は、当該行為が確認された瞬間から、警察との協力の下で、関係者の所在を突き止めることに尽力しており、すでに1名の身元を特定しました。このような行為はフットボール界にはふさわしくなく、7万人以上の観客がスタンドに集結し、その大多数が模範的な振る舞いを見せ、華やかな雰囲気を作り上げたスタジアムのイメージを汚すものだ」

 なお今後、アトレティコ・マドリードに対して、スペインサッカー連盟から制裁が下される可能性があるようだ。

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