相手DFの後頭部にボール投げつけるも…アーセナル戦でのハーランドの行動に処分なしか

(左)アーリング・ハーランドと(右)ガブリエウ・マガリャンイス

 現地時間22日に行われたプレミアリーグ第5節でマンチェスター・シティとアーセナルが対戦し、2-2の引き分けに終わった。

 直近2シーズン、プレミアリーグの覇権を激しく争ってきた両チームの対戦は、前半から激しい展開となる。9分にサヴィーニョの絶妙なスルーパスに抜け出したハーランドがマンチェスター・シティに先制点をもたらすも、アーセナルは22分にリッカルド・カラフィオーリが美しいミドルシュートを沈め、45+1分にはCKからガブリエウ・マガリャンイスのヘディングで逆転に成功。そして、前半終了間際の45+8分には試合の流れを大きく左右する出来事が発生する。

 ベルナルド・シルヴァへのチャージでファウルを取られたレアンドロ・トロサールがボールを蹴り上げてしまい、この日2枚目のイエローカードを提示されて退場に。数的優位で後半を迎えたマンチェスター・シティは怒涛の攻撃を見せるも、中央を固めたアーセナルの堅守をなかなか崩し切ることができず。それでも90+8分にCKの流れからジョン・ストーンズがネットを揺らし、土壇場で2-2のドローに持ち込んだ。

 この一戦では、両チームの選手がピッチ上で衝突し、複数の判定で物議を醸したマイケル・オリバー主審を取り囲むシーンなども多く見られた。しかし、イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、ピッチ上やタッチライン際で問題となるような事象は発生しておらず、マンチェスター・シティおよびアーセナルがイングランドサッカー協会(FA)から処分を下される可能性はないようだ。

 また、ストーンズの同点ゴール直後に、ハーランドが失点を悔しがるガブリエウの後頭部にボールをぶつけたことが話題となっているが、この件に関してもFAによる調査や処分は行われない見込みとのこと。同試合でビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を担当したジョン・ブルックス氏が同事象を審査していたため、FAによる介入ができないという。同氏はハーランドの行動が暴力行為ではなく、レッドカードに値しないと判断したようだ。

 なお、アーセナルのレジェンドOBである元イングランド代表FWイアン・ライト氏は、ハーランドの行動について「ガビ(ガブリエウ)が背を向けて目を見ている時に頭にボールをぶつけた。卑怯な行動だ」と言及。一方で、ボールをぶつけられた本人であるガブリエウは「彼が何をしたかは覚えていない。普通のことだ。戦ったり挑発も含めて試合の一部だからね。今度は僕たちのグラウンドでマンチェスター・シティを待っている」とコメントした。

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